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入学式

入学式の当日、会場に一人向かっていた。

入場は、序列順に行うらしく

俺の番は一番最後なので比較的のんびりと向かえていた。


会場が遠目に見えてきたころ、

オフェリア様が不安そうに彷徨っているのがみえる。

迷子なのだろうか?

もしそうなら手助けをしようと思い、彼女に近づく。

キョロキョロと道を探している彼女に声を掛けようとしたとき

「おや、ジャスタン君ではないか」

と、声を掛けられてしまった。


声に反応したオフェリア様もこちらを見る。

彼女の視線を気にしつつも、声を掛けられた方を見た。

其処にいたのは、第二王息殿下のレナルド様だった。

「第二王息殿下。ご機嫌麗しゅう」

「レナルドでよい。これから入学式へ参加か?」

「はい。お・・私は最後尾ですので、会場へ向かう時間もずれております。」

「そうか。私は、在校生の代表として挨拶する関係でこれから向かう所だ。。

 そうそう、ベルは入学生の代表として挨拶する。

 彼女の雄姿を見やってくれ。」

「はい。謹んで拝聴させて頂きます。」

深々と首を垂れると硬いなぁと苦笑されてしまった。

「ところで、」

レナルド様がそういうと、視線を別の方に移す。

ふわりと花のかおりが背後から香った。

「その方は?」

「ドゥワーヌ男爵、サンスノン・ゼレンコヴァが娘でございます。」

「ドゥワーヌ男爵・・?そのような・・サンス・・・ノン?ふむ?・・わたしはれなるどだ」

鈴のようなオフェリア様の声が響く。

その返答をするレナルド様の声に少し鷹揚が無くなったような気がした。

気のせいと思える程度の、ほんの少しの。

「オフェリア・ゼレンコヴァでございます。オフェリアとお呼びください。」

「うむ。あふぇりあ。そなたもにゅうがくせいであろう。

 こんなところで、どうしたのだ?」

「はい。いえ、実は道に迷ってしまいまして。困っていたのです。」

「そうか。ではわたしがあんないしよう。

 ジャスタン君。そういう訳で、申し訳ないが先に行かせて貰うよ。」

あれ?鷹揚が戻っている?いや、さっきのが気のせいだったのかもしれない。

「はい。お気をつけて。」

そう返答すると、レナルド様は軽く頷き

「では、参ろうか。オフェリア。」

「はい。レナルド様」

オフェリア様をエスコートして会場に向かっていった。

オフェリア様を見る眼は、少し熱を帯びたような、とろんとしたような、そんな・・・・。


まあ、気にしても仕様がない。

二人を見送った後、間隔を開けたうえで、俺も会場へと向かった。


会場に着いた頃には、上位貴族も下位貴族も入場が終わっており

平民の入場の番になっていた。


平民の入場開始時間は、式の開始時間の15分前から。

圧倒的に短いんだけど、毎年居るかどうかも分からない上に居ても一人二人なのでこうなったらしい。


そして、入場の際に自分の名前入りカードを渡される。

学生証だそうだ。

紛失した場合には再発行されないそう。つまり、紛失=退学。

別の人間には使えない構造になっているので、別の人に悪用されることはないとのこと。

気を付けないと。


入学式の会場の席は3階に別れていた。

所々に衛兵さんが立っている。


3階は、王族関係

2階は、上位貴族

1階の前が下位貴族で後ろが平民。

なので、上には行かないようにと衛兵さんに厳命された。

行かないよ。怖いもん。

そう答えたら笑われた。

それでも数年に一人二人は上位貴族のお近づきに成りたがって忍び込もうとする輩がいるそうだ。

衛兵さんの手を煩わせないよう指定された席へと向かった。


式自体は、厳かに恙なく終わった。

べナルド様の祝辞は、分かりやすくもしっかりした内容だったし

ベルナデット様の答辞は立派で、これから勉強していくのが楽しみになる内容だった。


さて、明日からどの授業を受けようかな。


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