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第1話 俺の妹が超かわいい



 とある日の深夜二時。


 ごそごそ。


「んー、どうしたんだこんな夜中に」

「お兄ちゃん、怖い夢見ちゃったから、いっしょにねよ!」

「一人で寝れるようにならなと駄目だぞ。ほら、部屋に戻るんだ」

「やだっ、できなくてもいい! お兄ちゃんのとこにずっといたい!」


 うぉおおおおおおおおおお!






 今日も俺の妹は超かわいい。

 どれくらい可愛いかというと、世界を救ったり滅ぼしたりは軽くできるくらい可愛い。


 妹の為なら、俺は勇者にも魔王にもなれる自信がある。


 そんな、俺の妹の名前は朝山和沙。


 俺より一つ下の兄弟、最愛にして唯一、絶対にして女神。

 至高の存在である。


 好きな食べ物はハンバーグで、嫌いな食べ物はグリンピースとトマトとナス。


 好きな色はオレンジとピンクで、嫌いな色は茶色と黒と灰色。


 好きな事はお昼寝で、嫌いな事はじっとしてる事。


 俺はそんな妹の事だったら他にも、いや何だって、どんな事だって知ってる。


 妹が初めて喋った言葉から、初めて立った瞬間の事まで。


 覚えてない部分は両親がとったビデオでバッチリ確認済み。


 とにかく俺は妹が、目に入れてもいたくないくらい可愛いのだ。



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