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米豪遮断作戦開始

 




いつもどうりのように長いです。

5月24日。

呉に第二艦隊より引き抜いた空母雲龍・天城、第二航空隊の瑞鳳、新たに竣工した第六航空戦隊の隼鷹、戦艦大和を含む第四艦隊がオーストラリアの航空基地ポートモレスビー攻略の為に集結していた。

四日前の米機動艦隊による本土奇襲爆撃は失敗に終わったのだが、軍部に多大な影響を与えていた。

「このような捨て身の攻撃とはいえ損害覚悟の攻撃を敢行してくるのは、反攻作戦の準備が整ったからなのではないか?」と言う意見が大多数を占めて、オーストラリアをアメリカから孤立させてアメリカ軍兵士の士気を大幅に削ぐ米豪連絡線遮断を計画したのだった。

この作戦は元中国戦線の部隊を主力にしてポートモレスビーに上陸、その後に航空基地を建設してオーストラリアへのアメリカ軍輸送船団を徹底的に撃沈する目的があった。

もしアメリカ軍兵士の士気を削げなくともオーストラリアの連合軍からの脱落も狙える他、反攻作戦を展開してくるであろうアメリカ軍の進路を少なく出来、戦力を集中できるという有利もあり、成功すれば一石二鳥の作戦である。

そして、25日に第四艦隊は上陸部隊を運ぶ輸送船団が待機しているトラック島に向かって出撃した。

6月8日にトラック島に第四艦隊は到着した。

そして、9日に輸送船団と合流して、11日にラバウルに寄港した。

12日にラバウルよりポートモレスビーに向けて出港した。

だがこの作戦は、まだ全軍に新式の暗号の変更が行き渡っていなかった為に解読されており、アメリカ軍は空母ヨークタウン・レキシントンを基幹とした部隊を展開していた。

第四艦隊は16日にまずツラギ島等の島々を占領、水上機基地を設立した。

これを知ったフレッチャーは、気付かれないように艦隊を北上させた。

そして、17日の早朝に偵察機をツラギ島等の方面に飛ばした。

その頃、第四艦隊は米機動艦隊が暗号を解読して展開しているなど知らず、ポートモレスビーに向かっていた。

その第四艦隊を昼頃にヨークタウンから出撃したSBDの一機が発見した。

第四艦隊がSBDの攻撃範囲に入っているのを知ったフレッチャーは、攻撃隊(艦戦54機、艦爆92機)を出撃させた。

これは偵察に出ているSBDを除けばほぼ全力出撃に近いものであった。

14時頃に、第四艦隊上空に米攻撃隊が雲霞の如く現れた。

第四艦隊も、電探によって接近を察知していたが、スクランブルが出来るように待機していた零戦36機しか出撃できなかった。

その劣勢下、零戦隊は数で勝る米攻撃隊に果敢に攻撃を仕掛けた。

F4Fを11機、SBDを9機撃墜、被撃墜は3機であった。

零戦隊の一度目の攻撃をすり抜けてきた残りの攻撃隊のF4FとSBD合わせて14機が突然爆散した。

空母の護衛用に建造された大和の46センチ砲から発射された3式弾による被害であった。

さらに、その被害に動揺していた攻撃隊にロケット弾が撃ち込まれた。

試験的に搭載された一式12連装対空墳進砲座から発射されたものだった。

これでF4F5機、SBD3機を撃墜した。

その後、各艦から発射された高角砲弾や機銃弾により、F4F6機、SBD7機を撃墜し、更に零戦隊の二度目の攻撃でF4F2機、SBD12機も海に落ちていった。

残った米攻撃隊のパイロット達は高角砲弾と機銃弾の雨の中、勇敢にも攻撃を仕掛けた。

空母隼鷹の後部甲板に一発の爆弾が命中する。

その他にも瑞鳳が前部甲板に爆弾二発を喰らい、護衛に付いていた重巡最上が後部第四主砲を吹き飛ばされた。

それ以外にも、輸送船一隻大破、駆逐艦一隻撃沈、二隻小破した。

攻撃をした後に米攻撃隊は早々と艦隊上空より離脱して行った。

第四艦隊司令の小沢冶三郎中将は突然の奇襲に驚いたものの、敵攻撃部隊が去っていくと素早く艦隊の状況把握を開始した。

後部甲板に被弾した隼鷹と重巡最上はクェゼリンに駆逐艦4隻を護衛に付けて向かわせて、瑞鳳は前部甲板の応急修理を開始させた。

その他にも着艦できなくなった隼鷹の零戦隊を分散させて雲龍、天城、着艦には問題のない瑞鳳に着艦させた。

それが終わったのは米攻撃隊が去って行った後の3時間後であった。

それが終わった後に小沢は大和の瑞雲を攻撃隊が出現した方向に向かわせ、ポートモレスビーに向かいつつ、索敵を開始した。

だが、この17日には米機動艦隊を見つけることは出来なかった。

フレッチャーが、残存攻撃隊を回収した後に消耗した航空隊の補充を行なう為にサモアに向かっていたからだ。

そうとは知らずに第四艦隊は、消えた米機動艦隊を探す為に微速で進んだために20日にポートモレスビーに上陸する予定が、22日になることになるのだった。


高速戦艦大和型

排水量7,5000 速力31,5kt

武装 45口径46センチ3連装砲3基9門。

九二式40口径12,7cm連装高角砲12基24門。

一式12連装対空墳進砲座4基。

25ミリ三連装機銃40基120門。

同単装16基16門。

航続距離10,500浬。

搭載機数7機。 カタパルト2基。

結構長くなってしまったので中途半端なところでですがちょっと句切らせて頂きました。

後、大和型の副砲が書かれていないのは忘れているからではありません。防御力の面から撤廃されている事になってます。

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