少女の後悔
「はぁ.....全員殺しておけばよかったな.....」
あの場で、兵士を皆殺しにしていれば追われることは無かったのかもしれない.....そんな意味のない後悔を逃げながら少女はしていた。
「ここまで、来れば大丈夫かな?」
そして少女は、森に到着した。
「さあ、これからどうしようか.....」
少女の右目はもう治ることは恐らく無い。そして、特徴的な真っ白な髪と右目が怪我をしていることを目印として探しているということは安易に予想することができた。
「まあ、取りあえずこの格好をどうにかしよう.....」
少女は返り血まで浴びていて、元は真っ白な髪と服が真っ赤に染まっていた。この状態では人を殺したことなど見るだけでわかってしまう。少女のことを知らなくても.....
そして、もう一つ問題があった。奴隷用の服は統一されていて、見ただけで奴隷だということがばれてしまう。見つかればすぐに連れていかれるだろう。まあ、殺せばいいのだが.....
「はっ、魔法使えないかな.....」
少女の魔法の知識はほぼゼロだ。物を作り出すことができるということしか知らない。
「よし、やってみよう。」
取りあえず少女は、手に力を込めて水をイメージしてみる.....
「わぁ.....何も起きない.....」
そんなに現実は甘くはないのだ。
「しょうがないなぁ.....水場を見つけるかぁ.....」
水場を探し始めた。まず、血を洗うために.....
探し回ること数時間.....
「やっと見つけた.....やった.....」
そして、少女がその水場に飛び込む。しかし、その視線の先には大量の魔物が.....
「あっ.....」
少女から思わずそんな声が出る。ついでに、その声で数体の魔物が少女の存在を気付いたが、すぐに前を向きなおした。それでようやく少女は気づく、そこにいているのは魔物だけではなかったことに。
女の人の手から火の玉が出現し、魔物たちにヒットする。ひるんだ所にもう一人が剣で切る。そして、全ての魔物が消滅した。
「ん?少女?」
見つかった.....あぁ、奴隷に逆戻りかな?それとも殺されるのかな?そんな事を少女が考えていると、
「服を見ろ。奴隷じゃないのか?」
あぁ、引き渡されるのだろうな.....
「本当!!こんなに小さい子供まで.....」
血については触れないのかな?そう思い確認すると、水で血はほとんど落ちていた。
二人は急に何かを話だした。そして、こちらを向いて
「君、一緒についてこないかい?」
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