<嘘を生む物>
こんな国をまとめている腐っている奴に人権は無い。ということで一思いにやってしまおう。今まで見たいに見つかる前に.....目が合った。
「.....どうしたんですか?」
突然、体が重くなり、妹に至っては完全に動けなくなってしまっている。盗賊たちには、何の変化もないにもかかわらず。偽物の二人だけ。
「俺の前で、動くなよ.....偽物の分際で。」
そう言いながら完全に身動きが取れなくなっている妹に近づき、剣を鞘から出す。
「あぁ.....やめて.....やめろっ!!」
そして、無慈悲にも妹は最後に笑顔を残し、死んでいった。今までフェイトが殺してきた人のように首をきれいに斬られて.....
「あぁっ......ぁぁ。」
「.....哀れなやつよ。何も考えず、何も感じず他の偽物のようにただ生きていれば、それだけで済んだというのに。そんな哀れなお前にいいことを特別に教えてやろう。お前は人じゃない。<嘘を生む物>によって死体から生み出されたただの動く死体だ。」
「「「ぇ.....」」」
盗賊たちは驚いているが、フェイトは何の反応も示さない。死んだ魚のような目で虚空を見つめるだけだ。
「そして、<嘘を生む物>は偽物を従え、俺は<嘘を生む物>を従える。つまり、お前は俺には逆らえないんだよ。」
「.....そうか.....」
今死ねばどれだけ楽になれるだろうか。こんなやっとできた守りたいと思えるもの失ってしまった今よりも.....そうだ、結局どれだけ頑張ったとしてもいつかは死ぬ。それが早いか遅いかの違いだ。
「そいつを殺せばいいのか。」
けど、それじゃ申し訳ない。ここまで来た自分も、ここまで来るのに手助けをしてくれた人たちにも.....
完全に動けないわけじゃない。けどこのままじゃ、絶対に勝つことはできない。だからごめん。そしてここまでついてきてくれてありがとう。ばいばい♪
「「「えっ!?」」」
「は?」
そうだ、どうせ死ぬのなら最後まで抗って見せよう。それが例え絶対に報われないものだとしても。




