不法侵入!!さあ、行こう
「さあ、お金も手に入れたし、行こうか。」
「どうやって行くんすか?」
フェイトの召喚魔法で行くことのできる人数には限りがある。さすがに全員を連れて行くのは難しかった。なので.....
「頑張って歩いて。道は.....わかるよね?じゃあ。」
そして、数時間が過ぎた.....
「「「はぁ、遠っ!」」」
さらに数時間後.....
「「「......」」」
それから、数十分後.....
「遅かったね。」
「「「無茶言うな!!」」」
アルビオンから、シェラルまでは馬車でも数時間後かかるのだ。約10時間で着けばかなり頑張った方だろう。
「さあ、行こう。」
「「「イェス、ボス!!」」」
「何してんすか?」
変わり果てた姿のフェイトに驚きながらもそう質問を投げかける。
「変装だよ。幻術魔法で。」
「「「......」」」
「ん?どうした?」
「あのですね。基本的に入国って魔法を使っていたら入れないんですよ。」
魔法を使えない彼らが何故そんなことを知っているのかは.....神のみぞ知る。
「なるほど.....じゃあ、入国してきて。」
「ボスはどうするんすか。」
どうやらフェイトのことが心配らしい。
「大丈夫だよ。召喚魔法で入るから。まあ、最悪ばれたら皆殺しにすればいいだけだからね。」
フェイト、恐ろしい子。そろそろ慣れ始めた山賊たちも流石に息を呑んだ。
「じゃね。」
そう言い残し、消えた。
「行くか。」
「「「だね。」」」
ぞろぞろと入口に向かっていった。
「入国の目的は?」
「えっ.....」




