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さらばアルビオン

「さて.....死にたい奴から前に出な。」


 メイルとジェストがいなくなり、フェイトはついに本性を現した。前からちょっと出てたけど.....


「いないよね。そうだよね。この世に死にたい奴なんていないもんね。」


「「「「.....」」」」


 静寂に包まれるこの場。


「無視はひどいと思うな.....まあ、いいや。今から選択肢を2つあげる。1つは、今ここで死ぬ。もう1つは私について来て国を1つ滅ぼす。」


「「「「.....((((こいつ、俺らより恐ろしいこと企んでやがる))))」」」」


「おーい!!聞いてる?」


 ペシペシというような可愛らしい効果音のつきそうな感じでフェイトが頭の頰を叩く。そして、あることに気づく。


「話せないようにしてたの忘れてた....」


「「「「ふぅ」」」」


「それで?どうする。」


 山賊たちの心はもう決まっていた。だって死にたくないのだから。


「「「「一生ついていきます。姉御!!」」」」


「.....とりあえず、その呼び方やめようか。」


「「「「イェス、ボス」」」」


「真面目にしてよ。そんなに死にたい?」


「「「「いえ、死にたくないです。」」」」


「息ぴったりだな。」



 結局話し合いの結果、フェイトの呼び名は.....ボスになった。彼らの脳ではいい呼び名が思いつかなかったのだ。


「さてと、ということで行き先はシェラルだけど。やることがあるから、待っといて。」



『山賊を始末したので報酬をください。報酬は机に置いておいてください。』


 そんな手紙が受付の机に。


 困惑しつつとりあえず置いてみる。すると報酬が消え、代わりに同じような手紙が.....


『さようなら』

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