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魔王は犠牲になったののだ。受付の余計な一言によって.....

 魔王のドロップ品を抱えて冒険者ギルドに到着する。ほんの数秒で。


「はぁ!?」


「いや~、召喚魔法って便利ですね。感激。」


 急に現れたフェイトに驚いた人の気持ちなど知らずにそんなことを呟く。


「あっ、フェイト。遅かったですね。」


 メイルがそう言うのもそのはず、フェイトが魔王を討伐しに行ったのは朝で、今はもう真夜中だ。


「魔王に出会ったのが夜だったからね。」


「そう。」


「いや、そう。じゃないだろう!!」


「あっ、ジェスト(変態)。」


「俺は、変態じゃないぞ。紳士だ。ってそんな事より、そんなに魔王を倒すのに時間がかかったのか?」


 全力で否定して、全力で話を変える。初めに変えたのは、フェイトだが.....


「うん。時間かかったよ。」


 別に嘘はついていないはず。時間は確かにかかっているから。まあ、時間をかけたのは、フェイトだけれど.....


「そうか。お疲れ。ゆっくり休めよ。」


「は~い。じゃあ、私は報酬を受け取ってくるよ。」


 そう言いながら報酬を受け取りに受付に向かう。


「報酬ください。」


「今回は首は持って来なかったんだな。」


 受付の余計な一言。


「え?欲しかったの?ドロップ品を持って来るクエストだからいらないのかと.....わかった、取って来る。」


「いや、冗談だから!!取りに行かなくていいから!!」


 そう声をかけたが、すでにフェイトの姿は無かった。


「はぁ?どこ行ったんだよ?」



 ――――――


「おい、精神魔法と崩壊魔法の使い方知らない?」


「知らない。知らないから、どうか命だけは.....」


「そうですか。さようなら。」


 ――――――


「ひぃ!!」


 突然受付の前に魔王の首が出現する。


「持ってきましたよ。」


 そして、少し遅れてフェイトが現れる。


「おっ、おう。」


「じゃあ、報酬を。」


 そうして、二体分のドロップ品を持ってきたため、報酬が二倍に。


「はい、2000カイだ。」


 召喚魔法は、召喚するものの大きさによって消費魔力が変わり、人を召喚するのは大量の魔力を消費する。そのため、フェイトにもう一度召喚魔法を使う魔力は残っていなかった。それ故、フェイトは報酬を受け取り、歩いて宿屋に向かった。



 ――――――


「一番安いので!!」


「はい。」


 フェイトは割とこの宿が気に入っていた。安いし。


 ~残り残金2036カイ~

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