現代魔法と古代魔法
「それでさ、魔王。殺さないであげるから、さっきの魔法教えてよ。生成魔法だけじゃないでしょう?」
「応じると思うか?」
もちろんそう帰ってくると思っていたフェイトは、ある行動をとる。
「え.....っ!?」
不意打ちである。魔王の背後からグサッと。わざわざ回り込んで。
「どう?応じる気になったでしょう。」
「.....」
「なったよねぇ?」
魔王の血が付いた剣を掲げながらもう一度問う。
「.....なりました。だから、どうか、どうか命だけは.....」
そうして、魔王が命乞いを始めた。
<魔王が命乞いをしている>
→・助ける
・殺す
「ははっ、私があなたを殺すように見える?」
そう言ったフェイトの目は完全に笑っていなかった。
「.....見えません。」
「そうだよね。で、あれは何だったの。」
「生成魔法と、召喚魔法を組み合わせたものだ。」
自信満々にそう言った。
「召喚魔法?」
「あぁ、知らないのか?古代魔法の一つだ。」
それから、魔王はいろいろとフェイトに教えてくれた。びくびくしながら.....
魔王が教えてくれたのは、魔法には、現代魔法と古代魔法があること。現代魔法は、火、水、木、光、闇の魔法。そして、古代魔法は、生成魔法、幻術魔法、召喚魔法、崩壊魔法、精神魔法。
召喚魔法は、召喚したいものに魔力を込めて、召喚したしたい場所に魔力を飛ばす感じでできるらしい。
崩壊魔法、精神魔法の使い方は、魔王にはわからないらしい。脅しても答えなかったので本当なのだろう。
「ありがとう。そして、永眠させてあげよう。感謝してね。」
フェイトは、手に入れたい情報は手に入れられることができたので、クエスト達成のために魔王を永眠させることにした。
「え?話が違うぞ!!殺さないでくれるって言ったじゃないか。」
「うん。殺さないよ。永眠させるだけ。」
そうして、魔王に感謝(?)の意味を込めて召喚魔法を使って殺す。いや、永眠させることにした。
生成魔法で剣を作り、それを幻術魔法で見えなくする。そして、召喚魔法で魔王の心臓の背後に召喚する。
「クエスト達成っと。」
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