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一番安いのをっ!!

少し短いです。

「報酬ください。」


「.....あぁ。」


 少し間があったが、報酬である38カイをフェイトに渡した。


「ありがとうございます。それじゃあ、メイル。私は宿に行ってきますね。」


「わかりましたが、その前にその頭はどうにかした方がいいですよ?」


 メイルの言うその頭は決して、ここにゴブリンの頭を持って来るフェイトの頭では無い。ゴブリンの頭のことである。そうたっらそうなのである。


「.....確かに.....よしっ、潰そう。」


 メイルを一瞬睨み、フェイトはハンマーを生成した。そして、思いっきり振り下ろした。すると、あっけなくゴブリンの頭は潰れた。変な色の血をまき散らしながら。


 ちなみに、フェイトがメイルを睨んだにも関わらず何もしなかったのは、メイルが皮肉を言えるほど賢くないことをわかっていたからだったりする。


「はぁ.....まあ、別にいいんだけど掃除してくれよ。」


「は~い。」



 ――――――


 フェイトはふんだんに魔法を使い掃除を終了させて、宿に行った。宿がいくらするかはわからなかったが、きっと大丈夫だろうという謎の自信を胸に。


「すみません~。一泊いくらですか?」


「場所によりますが、一番安いので1カイ、一番高いのは100カイです。」


 部屋によって値段が変わるシステム。この国ではそれが当たり前だ。


「一番安いのでお願いします。」


 フェイトは、何の迷いもなくそう答える。


「本当によろしいですか?」


 フェイトのことを心配したのか、店の収入を気にしたのかはわからないが心配そうにそう聞いた。


「はい。」


 そんな事はもちろん知らずに即答する。



 ――――――


 そして、案内された部屋は、文字通りぼろぼろの部屋だった。しかし、それはフェイトにとって.....少し馴染みのある光景だった。


「やっぱり、これくらいが落ち着く.....」


 奴隷の時に寝ていた部屋と呼べるかどうか怪しい場所と比べるとかなり良い、もちろん良い方が好いのだが、ジェストとメイルの家はフェイトにとって良すぎて、落ち着けなかったのだ。


 そうして、一夜が過ぎた。


 ~残り残金37カイ~

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