魔法のすゝめ
みなさん、お久しぶりです。冬眠ならぬ、夏眠をしていました。
「お前、ふざけるなよ。」
「ごめんって(笑)」
全く謝る気のないメイル.....その態度にさらに怒るジェスト.....
「結局、魔法ってどうやるの?」
それに水を差すフェイト。
「あぁ、そうだったな。とりあえず、一番適性の高い幻術からだな.....と言いたいんだが.....」
「ふふっ、ジェストは幻術の適性が一番低いんですよ(笑)」
「お前が特殊なんだよ。」
そう反論するジェスト。適性が低いものは使えないことはないが、初級の魔法程度が限界で魔力の消費も非常に激しくなるのだ。逆に適性の高い魔法は、ほぼすべての魔法がつかえ、消費する魔力も少ないのだ。それ故、適性の低い魔法を使うものはほとんどいない。
「まあ、俺は簡単なのしかできないが全くできないというわけではない。見とけよ。」
すると、視界がほんの数秒だけぼやけた。
「すごーい。それで、どうするの?」
「あっ.....」
「しっかりしてください。」
「お前には言われたくねえな.....まあ、いい。初めはイメージをしっかりと持ってするんだ。全身に魔力を張り巡らせるんだ。初めは意味がわからないだろうがだんだん何となくわかってくるはずだ。全身に力を込める感じでできるはずだ。」
しっかりと、わかるように説明した。少なくともメイルよりは.....
「なるほど.....」
そう呟き、フェイトは過去に貴族が持っていた剣をイメージし、全身に力を込めた。
「.....できた。」
「ちょっと待て、それ幻術じゃないだろう?」
「確かにそうですね。」
メイルはフェイトが手に持っている剣を軽くたたきながらそう言った。
「幻術は、全身に魔力を張り巡らせる感じにしないから、難しいんだよ。慣れれば特に意識しなくてもいけるんだがな。」
「生成は、手に魔力を集めればできるの?」
フェイトは軽くメイルに叩かれただけでひびの入った剣を眺めながらそんな質問をした。
「あぁ、そういうことだ。ちなみに水、火、木、光、闇は、手に力を魔力を集めてそれを放出する感じでできるぞ。」
「そうです!!こんな感じに!!」
真面目に説明しようとしているジェストの横で水、火、木、光、闇の五つの球を手の浮かべながらそんなことを言った。
「なるほど.....」
再びそう呟き、視界を妨害する闇をイメージし全身に力を込めた。
感想やアドバイスを頂けると幸いです。