魔法の適性
「じゃあ、とりあえず行こうか。」
率先してどこかに行くジェストにメイルとフェイトは付いて行く。
「「どこに?」」
「冒険者ギルドだ。」
――――――
しばらくするとついた。そこは、昨日フェイトがメイルとジェストの後を付いて行った時に、入った場所だった。
「ここで、魔法の適性を調べることができるんだ。」
「適正?」
「あぁ、適正だ。別にそれ以外も使えるが、威力などは格段に落ちてしまうんだよ。」
納得した様子の”二人”。
「ちなみに、俺の適性は火」
「私は、適正なしです。」
メイル言う適正なしとは、突出しているものはないが、同時にせべての魔法を同じように使えるという、ぶっちゃけチートである。
「お~い、昨日の子の適正見てくれ。」
のそのそと、人が出てくる。
「あぁ。わかったよ。ほら。」
その人は、フェイトの目の前に小さな手鏡を出してきた。
「これは?」
「それは、『魔法の手鏡』と言って、その手鏡に属性を表すものが映ったものの順に適性が高いんだ。」
「なるほど.....」
少女は『魔法の手鏡』を手に取る。
すると、星、水、石、の順で出てきた。
「どうだった?」
「属性って三つだけ?」
「え?いや、7種類あるよ?」
「三つしか出てこなかった.....」
「「「え?」」」
三人が大きな声を上げて驚く。そして、冒険者ギルドにいる人の視線が一斉に集まる。
「「「あっ、すいません。」」」
「何が出てきた?」
「えっと.....順番に、星、水、石だった。」
ジェストは、少し考えて.....
「幻術、水、岩です!!」
自信満々にメイルが答える。
「「いや、岩なんてないから!!」」
「え?なかったっけ?」
そう言って、メイルは手の平に岩の塊を生成した。
「は?」
「何それ.....」
それぞれの反応をする。
「すごいの?」
「あぁ、普通は使えない。」
「へ~、それで私の属性は?」
「幻術、水、生成だ。」
「初めてだな。全部が出ないのは.....」
それを聞いて、フェイトはかなりショックを受ける。
「大丈夫。きっと使えるよ。」
そう言ってフェイトの手を取り、メイルが外に飛び出す。
「さあ、とりあえず適性の幻術を使ってみよう。」
当然フェイトは魔法の使い方を知っているわけがなく.....
「どうやるの?」
「こうやるの!!」
メイルが手のひらに火の玉を浮かべ、後で付いて来たジェストにぶつけた。
「痛っ。」
当然、この説明でわかるわけがなかった.....
感想やアドバイスを頂けると幸いです。