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ユイがいる『お菓子』で『おかし』な日常  作者: 阿礼 泣素
9章 終幕! 一年エクレア組の天上天下ユイちゃんが独尊カップ!
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《超・学級委員長選抜》

これが、《ドキッ! ゆいちゃんだらけの大乱闘会》の結末だ。ふざけた名前の大会のくせに中身は結構シビアで俺たちも苦戦を強いられる戦いが多かった。だけど、《ユイマイルワールド》での戦いはまだまだ終わることはなかった。

「まあ、やっぱり一番は惟斗君が大活躍だったスーパースイーツグランプリかな?」


「まあ、あの戦いは俺にとってもそして一年エクレア組にとっても大切なバトルだったな」


――《超・学級委員長選抜》(スーパースイーツグランプリ)


 それは、各クラスの学級委員がしのぎを削りあう。クラス代表会議ならぬ、クラス代表バトルだった。


一年エクレア組の相手は三年エクレア組、三年生と戦うのはこれが初めてで、俺はもちろん他の皆もすっかり緊張していた。


「いやあ、まさかのまさか、惟斗君の商売敵が相手になるなんてね。なんという因果かって感じだよね。そして、私たちは初めてここで惟斗君があの有名なお店『トワイライト』の一人息子ってことを知ったんだよね。まあ、正直なんとなくは分っていたからそこまで衝撃はなかったんだけど……」


 そう、まさかあの有名な洋菓子店『スノウレフト』の娘、女鹿舘(めがたち) 結衣鷺(ゆいろ)がいるなんて想像もしていなかった。


 俺はそこで自分の甘さに気付かされた。彼女はお菓子に真剣に向き合っていて、一方で俺はパティシエの道から目を背け、逃げてばかりいたんだ……





「夕影惟斗と言ったかしら? あなた、本当にあの『トワイライト』の跡取りなのですか? もっとあそこのエクレアは気高く、輝いていましたわよ!」


――《輝閃雷光》(ブライトエクレール)


 女鹿舘は夕影と同じくエクレアを基にした雷攻撃を得意としていた。それもそのはず、『トワイライト』がエクレアで有名なのと同じく、女鹿舘の『スノウレフト』もエクレアが美味しいことで有名な店だったからだ。


「俺だって!」


――《雷光嵐》(ライトにングエクレール)


「効かないわ」


「これならっ!」


――《光王撃雷》(バスタードプディング)


「だから効かないって」


 女鹿舘は夕影の攻撃を自分の技であっという間にかき消してしまった。


「まだまだあああ!」


――《雷光隕星》(エクレアスターダスト)


「…………」


 夕影の攻撃は女鹿舘には全く通用せず、夕影は《克巧力》を消耗し、疲弊していた。


「ぁ……はぁ……」


「降参すればいいじゃないですか。『トワイライト』のエクレアは『スノウレフト』のエクレアには勝てませんって負けを認めればいいじゃないですか」


「…………」


「どうしましたか? 疲れて声も出ませんか?」


「…………」


「ならば、私から行きますよ!」


――《雷輝光煌》(エレキテルエクレール)


 俺は、ここにきていろんなことを学んだ。一年エクレア組の皆と一緒に困難を乗り越え、それを乗り越えたときに味わう達成感。みんなで食べるお菓子の美味しさ。そして、俺が今できること……こんな店を懸けて争いに来たわけじゃない。確かに俺は『トワイライト』の夕影かもしれない。


でも、俺は『トワイライト』の夕影惟斗であり、同時にこの一年エクレア組の学級委員長夕影惟斗なんだ。今戦っているのは、一年エクレア組の一員のとして俺だ。


――一体何を勘違いしていたんだ。自分のためじゃない俺が戦うのはこのクラスのため!


「……知ってるかい? 星が一生を終える時、大爆発し最大級に輝くんだぜ!」


――《超新生大爆光》(ビッグバンエクレール)!


 こうして夕影含む一年エクレア組は唯岳学園一のクラスとなった。






次回は7月24日7時更新です☆

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