一体……
夕影惟斗と水萌ユイラ、物言わぬまま対峙する二人。ようやくこの長かった天上天下ユイちゃんが独尊カップもクライマックスを迎えようとしていた……
「くらえ! 《苦甘漆黒》(グレートチョコレートケーキ)!」
「ゆくぞ! 《脆崩紅閃》(スペシャルショートケーキ)!」
彈野原とユルゲンスが同時に己の技を疾呼し、黒い濁流の中より顕現する。
「ふふふ……さすが唯虎様! あの圧倒的戦力差をもろともしない立ち居振る舞い、あやうく自分に惚れてしまうところだったぜ……」
「まったく唯虎は何を言っているのだ? 敵を殲滅し、薙ぎ払ったのはこのユイアーネの美しく気高い攻撃だったであろう?」
「何を! やんのかユイアーネ!」
「望むところだ! ちょうどまだ暴れ足りないと思っていたところだったのでな……」
「それじゃ遠慮なく……」
「唯虎! あれを!」
「注意を逸らそうったってそうはいかないぜ……ってなんだこれは……」
今にもユルゲンスに飛びかかっていきそうな彈野原が目にしたのは、両手を上げ、降伏の意志を見せる水萌の姿だった。
「はいはーい。私はもう降参よ、あなた達と戦う意思はありませーん」
「…………!?」
その瞬間、戦いの終焉を告げるベルがけたたましく鳴り響く。
「勝者! 一年エクレア組!」
そうアナウンスがあった時には既に水萌は夕影に背を向けて、光樂のいる方へと歩みを進めていた。
「え……一体どういうことだ……」
次回は7月16日7時更新です☆




