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ユイがいる『お菓子』で『おかし』な日常  作者: 阿礼 泣素
1章 開催! 1年エクレア組のスイーツグランプリ!
5/59

掃除は入念に

掃除しないと魔法使えないって言われたから、掃除をする。

 『掃除』、確かに美甘先生はそう言った。その言葉を聞き終わる前に大半が雑巾を手にしていた。


「ってあれれれ? 先生まだ掃除しか言ってないんだけど……まず先に自己紹介をしてもらおうと思ったんだけど……まあいいか」


「うおおおおおお!」


「むうううううう!」

 

 ふと辺りを見渡すと、彈野原、ユルゲンスは必死になって床を雑巾がけしていた。尋常じゃないスピードで縦横無尽に不羈奔放に教室中を駆け巡っていた。


「まったく、掃除しないといけないなんてどういうことなの……」


「そうね、入学早々に掃除をさせられるなんて思ってもみなかったわね……」


 我舞谷、牧ノ矢は愚痴を言い合いながらも、窓ふきに精を出していた。


「夕影君! 私たちも掃除しよっか!」


 天彩は掃除用具入れから箒を二つ抱えて夕影の方までやってきた。見るとその後ろには何かが……


「天彩、後ろ……」


 天彩が振り向くとそこには……


「……え? ってぎゃーーー!」


「み、水会(みずえ) 雪凍乃(ゆいの)です。よ、よろしくお願いします……」


 ひょっこりと顔をのぞかせていたのは、小柄で色白の少女だった。仲間になりたそうな目でこちらを見ている。


「私は天彩心結! よろしくね!」


「夕影惟斗だ! よろしくな!」


 天彩と夕影は自己紹介して水会を迎え入れる。水会は二人の態度を見て強張った表情をやめ、相好を崩した。


「そこ! しゃべってないで手を動かす!」


 美甘先生が夕影達に向けて注意する。


「そして、無相(むそう)さんもちゃんと掃除する!」


「そんなことしても本当に意味があるんですか? 意味があるとしたらそれを教えてもらわないと私は……っていたたたた」


「つべこべ言わずに、やるったらやるの!」


 無相(むそう) 有意味(ゆいみ)、無造作に束ねられた髪に無機質な瞳、それでいて、どこか有識で有為な雰囲気を醸している少女だった。美甘先生にほっぺたをつねられてしぶしぶ席を立ち、箒を手にする。


「さあ、みんなしっかり掃除するのです! 掃除することで教室だけじゃなくってみんなの心も整理整頓して、きれいにしちゃってくださいねー!」


 美甘先生は腰に手を当て頑として言い放った。


――そして、夕影たちは約三十分もの間、黙々と教室の清掃活動に従事することとなった……


「はいはーい! このくらいでいいわ! みんな自分の席についてくださーい!


……そして、まあ、気がついていた人もいるかもだけど、


……実は、この掃除にはなんの意味もありません!」



掃除は必要!無意味じゃないよ!


次回は明日6月1日7時更新です。

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