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敗因
――私だってやればできる、私だって……
水会は心の中でそう強く言った。
そう強く願った……
だが、
「それで終わり? なーんて陳腐な言葉を使いたくはないけれど……やっぱり、雪凍乃ちゃんはいつまでたってもちっぽけで、何もできない雪凍乃ちゃんだね……」
――お姉ちゃん残念だよ。
水萌は平然と何事もなかったかのように、そこに立っていた。それもそのはず、水会が攻撃したのは水萌の幻影、水萌が作りだした残像だったのだから……
――《蜃影錯形》(ミラージュ・ミル・クレープ)
そう言って水萌はまた新たに自分の身代り、大きさから姿、形にいたるまでの全てが同じである自分の分身を作り出した。
「ほんと、こんな分身を倒したくらいで私を倒したと思ってたなんて……滑稽ね。実力差がありすぎてあくびがでちゃうわ……って……え?」
「お姉ちゃんの敗因はいつまでも私のことを今までの私だって思ってたこと……」
――《凍塵氷刃》(ソーディアンソルベ)
「なっ……」
水萌ユイラは無数の刃でその身を貫かれることになった。あれほど蔑み、嘲笑っていた妹、水会雪凍乃に……
「悪いけど、お姉ちゃん……私はお姉ちゃんを越える!」
次回は7月12日7時更新です☆




