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ユイがいる『お菓子』で『おかし』な日常  作者: 阿礼 泣素
8章 相克! 二人のユイトと二人の水会
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《赫炎真一檄》(ダイレクトアップルパイ)

「何勝手に親近感持っちゃってるのよ。本当、迷惑だわ」

 我舞谷はいつものようにぶっきらぼうにそう言っていたが、牧ノ矢にはそれが満更でもないような様子に見えた……



――《紅蓮龍弓》(ホットケーキドラゴニックアロー)!


 牧ノ矢と我舞谷の二人の攻撃は、一年ババロア組の生徒に直撃し大気炎を上げた。


「柄じゃないとか、キャラじゃないとか、そんな言葉は枷でしかないわ。私たちだってやるときはやるのよ! 私たちの愚直な炎舞をとくとご覧あれ!」


――《赫炎真一檄》(ダイレクトアップルパイ)


「ぐっ……熱ッ……」


 幾重にも重なったパイ生地のように、我舞谷の炎も層を成して一年エクレア組の生徒をサクッと香ばしく焼き上げた。


「さあて、仕上げよ! いち、にの、さん!」


――射流 浮遊弩イル・フロッタント


 牧ノ矢が投箭し、ババロア組の二人を見事に串刺しにした。貫かれた二人はそのままバタリと地面に倒れこんだ。


「ふっ……私たちだってやればできるんだから……」


「始めはどうなるかと思ったけれど……なんとか勝てたって感じね」


 我舞谷、牧ノ矢はそうやって敵舞台攻撃隊としての使命を全うできた余韻に浸っていた。二人の間にはもうすでに戦いは終了したような空気が流れ、さあ今から休憩だと言わんばかりに腰を下ろそうとした。

その瞬間……


――《円盤裂切》(ガレットスリッド)!


 油断している二人の背後から見覚えのある攻撃。


 だが、その攻撃を二人は避けることはなかった。


「……既出の技を使ってくる時点で勝ち目なんてないって……ご存知ですか?」


「往生際の悪い女性は嫌われますよ……」


――《炎直燃真破》(カーディナルシュニッテン)


 突如、針のように細く鋭い火柱が無数に現れ、まるでそれが意志を持っているかのようにババロア組の生徒の方に向かっていった。


 音もなく冷酷にそして、炎はまだ暴れ足りないと言わんばかりに狂ったように歪曲しながら赤い光を放っていた。


「さあ、本当にこれで終わったわね……」


「後は、夕影さん、水会さんに任せましょう……」


 二人はすっかり《克巧力》が枯渇してしまい、ただ舞台の夕影と水会の姿を見守ることしか出来なかった。





次回は7月9日7時更新です☆

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