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ユイがいる『お菓子』で『おかし』な日常  作者: 阿礼 泣素
7章 激突! 1年エクレア組 VS 1年ババロア組
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《超極大冷製固形物》(ビルザードババロア)!

炎塵舞う中、真一文字に先行する矢はまるで向う見ずで無鉄砲な二人を暗示しているようでもあった。

「さあ! こっから! こっからっ!」


一方、エクレア組舞台周りでは……


「なんで、こんなに敵がきてるんですか! 私たちだけじゃ捌ききれないじゃないですか!」


「有意味ちゃん的に言うと、これってとっても意味ある仕事じゃない? 私たち……」


「そうですけどぉ……」


 天彩と無相の元には四人の生徒が集合していた。本来ならばババロア組の光樂と水萌以外のメンバーは舞台の防御に徹し、一切の攻撃を行わない手筈であった。


 だが、光樂は夕影が約束通り舞台に立たなかったことに対して憤りを感じ、その憤懣が作戦の変更を招く結果となった。光樂は全力で夕影の、そして一年エクレア組の、舞台を瓦解させようと考えたのだった。


「《千裂傷葉》(ミルフィーユパーティ)!」


「《黒曜泥積》(ティラミスマッド)!」


「《速影攻斬》(マッハトルテ)!」


「《針山刺栗》(モンブランザクリ)!」


 一斉に詠唱を行ったババロア組の攻撃部隊、葉っぱや泥や針なんかがそこらじゅうにまき散らされ、その攻撃に対して無相は、


「《衝吸撃収》(アブゾーブスポンジケーキ)!」


 和らげ、吸収し、


「《緩和柔和》(リラクションメレンゲパイ)!」


 やはり、和らげ、吸収していた。


「こんなのっ! きりがない! 意味がない!」


 無相が無責任に、無謀にもさじを投げようとしたが、


「ダメ! 私たちは夕影君を! そして雪凍乃ちゃんを守るんだから!」


――《弾力膨返》(マージナルマシュマロ)!


 天彩の作りだした巨大なマシュマロは羽毛布団のように全てを包み込み、そしてその吸収した夾雑物を優しく吐き出し、浄化する。


「ど……どうだ……私だってやればできるんだから……はあ……はあ……」


 天彩は体内の《克巧力》の大半をこの技に使ってしまったようで満身創痍の様子であった。


「くっ……でも、これで終わりよ……」


――《超極大冷製固形物》(ビルザードババロア)!


 天彩が《克巧力》を使って相殺したのに怖気づくことなく、一年ババロア組の四人は持てる力を結集させ、バケツプリンの何百倍もの大きさのババロアを天彩と無相の頭上に生成し即時追撃を図った。


 空気は一瞬にして冷凍庫の中にいるかのように寒々しいものとなり、突如現れた巨大なババロアによって上方は覆われた。その影は暗く重く、二人は絶望する暇もなく不気味なスケールの超極大冷製固形物に押しつぶされてしまった。



次回は7月6日7時更新です☆

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