表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユイがいる『お菓子』で『おかし』な日常  作者: 阿礼 泣素
4章 英断!? 夕影プロデューサーの決意
19/59

それは大丈夫

夕影ハーレム新天地

「いやーまさか、惟斗にあんな彼女がいたなんてなー!」


「しかも、一緒の舞台に立ちましょう宣言までされちゃって! 夕影ハーレムは新天地開拓ってことね。きっと私たちはもうポイされちゃって、次回からは一年ババロア編がスタートするってことなのね」


「ポイってのは金魚すくいのアレじゃん……いやだぜそんなの……」


「どうしてそっちの意味が先行してるのよ。捨てられちゃうって意味でしょうが。ってか問題はそっちじゃないし」


 彈野原と牧ノ矢が先ほどの光樂のことについて話をしていた。微妙に話がかみ合っていないのが傍目から見てわかった。


「そ・れ・で! 夕影プロデューサー! オーディションの続きを再開しようよ! なんかあの光樂って人が乱入してきてうやむやになっちゃんだから!」


「ちょっ……落ち着けって天彩……」


 天彩はどうやらお怒りの様子だった。ちょうど今から自分の出番というところで邪魔が入ってしまったのだからそれも当然だろう。


「でもー……それに意味があるのかな?」


「それってどういう意味!」


「そのままのいみー!」


 天彩の隣で無相が再びオーディションを開催することに異議を唱えていた。どうやら無意味なことはしたくないという無相の性分に合わなかったらしい。


「まだ、いまだに舞台で歌う人が決まってないんだよ。無相さんはどうするつもりなの?」


「それは大丈夫……」


 無相がピンと人差し指を突きたてた先にいたのは……


「え? え? 待ってくれ……なんで、俺なんだ?」


 無相が指名したのは夕影だった。当の本人、夕影はわけがわからずあたふたしていた。


「だって、あの光樂君に言われてたじゃん……」


「いや、あれは冗談で……って言うか、そもそもこれだけ女性陣がるのに男性の俺を起用するってのはもったいないっていうか……」


「誰が男性を起用するって言ったのよ……そういうことよね、無相さん」


「うん、そういうこと」


 我舞谷が無相のプランを理解したようで横から口を挟んできた。


「わ、私も……良いと思いますっ!」


「水会までっ!」


「え、私まだ分かってない……」


 しょうがないなーと言いながら、無相はそのプランを怖じることなくはっきりと言った。



「夕影プロデューサーが女装して出場すればいいって言ってんの」


次回は6月15日7時更新です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ