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超短編

なずな。

作者: しおん

私のあだ名はなずな。

本名とは何の関係もない草花の名前。


私の事をなずなと呼んでいた旧友たちにその理由を尋ねてみると、なずなちゃんのお兄さんが呼んでたからみんな呼ぶようになったんじゃなかった?という返答をもらったため、諸悪の根源は私の兄だったようだ。


実家に帰り兄にそのことを聞いてみると、


「お前ちっさい頃よくおしりぺんぺんされてただろ?」


と言われた。

唐突になぜそんなことを言ったのかは分からないが、私は兄の言う通り小さい頃はよく母親におしりぺんぺんをされていた。しつけの一環だったし、兄だって私ほどではなかったがされていたはずだ。


「そうだけど……それが?」


兄はごほんと一つ咳払いをして、真剣な顔をしてこう語った。


「いいか。なずなって植物はな、ぺんぺん草とも呼ばれているんだ。そのぺんぺん草とおしりぺんぺんをかけて、お前のあだ名はなずなとなったわけだ」


シリアスそうに語ってても内容がくだらないってことだけはとても伝わったよ、我が実兄。


「それにしても今さらだな。お前の事未だになずなって呼んでんのガキんときの奴くらいだろ」


「今さらなのは自覚してるよ。こんなくだらない事、もっと早くに聞いておけばよかった」





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― 新着の感想 ―
[一言] くだらない事程、気になってしまうのが人の性w
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