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短編集

安易に異世界モノ書いて見事に撃沈した僕の気持ちを聞いてください

作者: 伊坂倉葉

Loading……


 別にね。最初から異世界転生モノを書こうと思った訳じゃないんですよ。


 最初は『眠りの中で』っていう、タイムスリップして過去に行くお話。その次に『能力対策特別組』っていう、超能力者のお話。そういうのをなんとなーく書いていました。


 まあ前者は友達とのいざこざで削除、後者は面倒だしブックマーク伸びないしで更新止めてますが。


 で、じゃあどういうの書いたらブックマーク伸びるのかと考えていたとき――前に、『小説家になろうでは異世界転生ハーレムチートがウケる』って誰かが言ってたのを思い出しました。


 これだ、と思いました。


 今となっては、自分は真性馬鹿と思ってます。


 異世界転生モノがウケる → 多くの人がそういうの投稿する → 競争率マジ高い


 って云うことがそのときの僕には分かりませんでした。更に言えば、つまりは文章力がない人(僕とか)はそんな所に突っ込んで行っても死ぬだけだって。


 で、そんなことを全く考えなかった昔の僕は、意気軒昂と異世界転生モノを書き始めました。


 後悔はしていませんが、反省はしています。安易に異世界転生モノとか書くんじゃなかった。


 で、ある程度書き溜めした僕は、『寝てたらいきなり異世界に飛ばされて勇者扱いなのですが、これはつまりはどういうことでしょうか?』なんてこれまた古くさい激長タイトルを付けて投稿する訳です。きっとウケると信じて。


 別にランキング載らなくても良いんです。ブックマークが50とか100とか来て、それと感想さえ来れば。これは今も昔も変わんない僕の望みです。


 そんでまあやっぱり、全然ウケない、と。


 僕の文章力、あーんど貧困な発想によるオリジナリティの無いストーリー。他にも色々原因は有るでしょうが、ま、兎にも角にも面白くない僕の小説は特に注目を集める事無く消えていきました。ちゃんちゃん。


 な、泣いてなんかいませんから。こんな液体……あ、しょっぱい……。


 ですが一応20件くらいブックマーク付いてるんで更新止めるわけにもいかず、今もつらつら書いています。まあ所詮趣味ですし。書くこと自体は楽しいんで別に良いんですが。


 ……強がりじゃありませんよ?



…………………………



 んで、話変わってつい最近。こんな一言を人様の活動報告のコメント欄で見ました。まあ正確には覚えてませんが、内容は『異世界転生とか大嫌い』という感じだったと記憶しています。


 ああ、そんな人もいるのか、と思いました。


 で、同時に。ファンタジー以外のジャンルって意外と競争率低いんじゃない? ってふと思いました。


 しかも。そういう人がいるってことは、ファンタジー以外のジャンルでもちゃんと見ている人が絶対にいる。あるいは、ファンタジー以外のジャンルしか読まない人がいる。


 新着投稿欄にファンタジーが並んでいる → そこにぽつんと他ジャンルが → ついついそれを読んでしまう


 っていう人が絶対にいる筈です! 今よりずっと読まれる可能性が高い(はず)!


 僕は文章力低いからきっとそのジャンルでも消えちゃいます。でも、今のファンタジーよりかは消える可能性が少しは低い筈です。


 ふざけんな、他ジャンル舐めんじゃねーぞ! なんて怒られるかも知れませんけど。こっちだってギリギリなんです、舐めてはいませんが甘く見ています。


 という訳で、僕は性懲りもなく新作を書こうとしています。きっと今度こそウケると信じて。信じるのやめたらお仕舞いですし。


 多分僕と同じような道を辿っている人は何人もいると思います。異世界モノ書いてみたけどウケねーダメだこりゃーなんて人。


 別にそんな人達に僕はアドバイス出来ません。だって僕も同じなんだから。


 んでもね、一つ言えることがあるとすれば『諦めんな!』って所ですかね。僕はまだ諦める気は有りませんし。


 そうだ、更にもう一つ。ちゃんと君と同じようにブックマーク全然つかない人がいるんだよ! ってことも言えますかね。気休めにすらならないかも知れませんが。仲間がいると思えば、心強い……でしょ? 多分。


 それとこれは戯れ言みたいなものですが、正直、ブックマーク1件と20件全然優劣無いと思ってます。イラッときたらごめんなさい。

 

 でもね、ツイッターや掲示板で『読んでね!』って言ってURL貼れば僕みたいな糞作者の作品でも20件くらいにはギリギリなります。


 そういう作品は宣伝しないとブックマーク一桁、或いは0。実際に、宣伝してなかったときは僕の小説そんなでしたし。


 ですから、宣伝なしで20件は僕にとって既に憧れの対象ですが、してるかしてないかなんてパッと見ても分かんないんで、1件と20件は大差無いと認識してます、って事です。



…………………………



 それにしても、小説家になろうって、つくづくファンタジー、それも異世界転生モノで固まっちゃった投稿サイトだと思います。


 どなたか、現状を打開出来る方は、現れませんかねぇ…………。


fin.


あとがき


僕は他ジャンルを舐めてません。甘く見てます。自分が他ジャンルを甘く見ていることも、知ってます。

現実はもっと厳しいって事くらい、重々承知しています。でもそれくらいポジティブに考えなきゃ、とてもやっていけそうにないんです。

だから精々、今より文章力上げてから、他ジャンルに投稿しようと思ってます。

その時は是非読んでやって下さいね……。約束ですよ?

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[一言] ポイント欲しいという気持ちを恥ずかしがりもせずに公開する姿が清々しい! 気取って『こうあるべき』とか『周りに流されるな』という説教めいたエッセイよりも、伊坂さんのエッセイの方がリアルを感じら…
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