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幻想の姫

作者: noro

私は今日も海に行く


会えるかもしれないと


そんな、淡い期待を持ちながら……






それでも、時は残酷で


私と彼女を引き合わせてはくれない


もう何年もこんな事を続けてきた




いつまで探せばいい?




数年前からそんな事を毎日考えるようになった。


(このまま探し続けても無駄なのかもしれない)


いや、もしかしたらまた会えるかもしれない


(こんなに探しても居ないんだ、もう諦めた方がいいんじゃないか?)


それでも、諦めなければ……


そんな自問自答のくり返し


私はこんなことをあと何年続けるのだろうか


そう思っていた


そんな考えも今では変わった




『君がそんな状態になるまでして会う価値のある人なのか』




ある友人がそんなことを言っていた


確かにそうだろう私も今なら言える


「そこまでして会う必要はない」と、


もっと早くに気付いていれば


こんなに苦しむことはなかったかもしれない


けれど、もう過ぎたこと


いまさらとやかく言っても何も変わらない


だから私はこう考えている


あれは私自身が作りだしだ幻なのではないかと


その答えにたどり着いた瞬間


私の視界は真っ白になった――――――













「ん、ここは…」


目をあけると、見慣れた天井があった


「ずいぶん長い間寝てたね。」


声がした方を振り向けば、そこには私の恋人がいた


「あぁ、すごく長くて悲しい夢を見ていたよ」


「それ、どんな夢なの?」


「ある人を何年も探してるんだけど見つからなくて、ずっと苦しんでるだよ」


「なにそれ?」


「さぁ、でも最後にあの人は幻なんだってわかって目が覚めた」


「なんか、可哀想だね」


「たしかに、物凄く悲しかった」


「そうか、じゃああたしが慰めてあげる!!」


「ははは、ありがとう」


夢の中の私にはこんな風に慰めてくれる人は居たのだろうか


居たらいいな


私は心底そう思った































こんな駄文を最後まで読んで頂きありがと読んで頂きありがとうございました。

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