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第六話 写真の解像度


 ああでもないこうでもないと、サツキ以外鮮明に映らない写真について思索にふける理は思い至った。理屈じゃないんだ。誰にも分からないことがある。そして、全ての人が見る世界はそれぞれ別ものなんだ。これが現実なんだ。大切なのは自分の頭で考えることと現実をありのまま受け入れることなんだ。

 今まで現実を無条件に受け入れてこなかった。曇ったレンズで世界を見ていた。そう、理は自分の弱点に気づく。現実をありのまま受け入れていたサツキは、この世界が鮮明に見えていた筈だ。

 最近の写真を見返すと、以前よりもこの世のすべてのものの輪郭がはっきりしている気がした。自分の撮った風景が以前よりクリアに写っていた。サツキと過ごす時間が増えるほど、世界の霞が少しずつ晴れていくようだった。その変化が本物かどうかは分からない。それでも、理は世界が少しだけ優しくなったように思えた。



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