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第三話 思春期の短い永遠について


 理は、自分でも気づかないうちに、サツキの一挙一動に心を揺らされるようになっていた。

 サツキが他の男子と話しているだけで、胸の奥がざわつく。

 そんな自分が嫌で、理は何度も『こんなことでは嫌われてしまう』と思った。

 けれど、サツキだけが異常に鮮明に写るあの写真を見ていると、不思議と心が落ち着いた。

 写真の中のサツキは、いつも理のほうを向いているように見えた。

 理は、安心を求めるようにサツキの写真を撮り続けた。毎日一枚、サツキだけが鮮明に写る写真を必ず撮る。昨日と今日のサツキの違いを探すことで、自分の不安をごまかそうとしていたのだ。

 まるで自分はサツキに片思いをしているようだと理は思った。実際のところサツキは僕のことをどう思っているんだろう。そんなことを考えては、胸が締めつけられるような気持ちになった。もしかしたら、自分以外の誰かを好きになる日が来るのかもしれない。

 理はサツキを自分だけのものにしたいと思った。理は勉強が出来た。それで、放課後、写真部の集まりが無い日に、理は勉強をサツキに教えることにした。少しでも長く一緒にいたいと考えた結果だ。

 うまくいけば、大学も同じ所に通える様になるだろうと理は考えた。





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