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91.春の雨、傷に染みて
涙と傷を隠したい 土砂降りの街
うつむいた頬伝うのは 未だ冷たい春の雨
手に握ったままの くしゃくしゃな写真に
笑顔はもう残っていないだろう
気が付けばここは知らぬ場所
誰もが自分を責めてるようで
痛みは愛した証だと
嘘を重ねて 夜を待ったんだ
心まで染み渡るrain
道に跳ねる音 優しくも厳しいね
どこまでも響く空っぽの体に
あなたの温もり 包むように残ってる
例えば世界から雨が消えたら
この想い 少しは晴れるかな
こぼれるものは変わらない
そんなこと 分かっているのに
心を映し出すspring
太陽に目を細める日は少ないね
しょっぱさ続くこの唇に
あなたの感触 寂しそうに残ってる
しなやかに降り続く 春の雨に
癒えぬこの傷……ささげて。
心を濡らしてる rain
いつまで経っても やまないね
雨音以外聞こえないこの耳に
あなたの声が 焼きつくように残ってる
涙と傷を隠したい 土砂降りの街
うつむいた頬伝うのは 未だ冷たい春の雨
手に握ったままの くしゃくしゃな写真に
笑顔がまだ残っているといいのに―――




