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9.足跡

夢を追いかけた 無邪気な日々の行方 ああ

これほど残酷なことはない それを知った

一人で歩いた道程 失ったものは幾重にも


人は誰しも強くは生きられないよ 泣いた僕がいる

未来を彷徨うことを放棄して 幼子のまま


巡りあった愛の形 それすらも 傷跡に変わる

透明な雨の雫 誰のために 零れるのだろう


生き急いでいるこの足跡 10年後の僕はどう思うかな

「よく頑張った」 それだけで報われるかもしれない

厳しく吹きすさぶ風の中 ここにいる証 刻んでゆく



酷く痛いほど 仲間より 歩みは遅く

遠ざかるいくつもの声 胸をしめつけた

励ましの言葉すら 耳を塞ぎ続ける 惨めだと


人は誰も独りじゃ生きられないよ 泣いた君がいる

差しのべられた温もり 触れる事すら叶わずに


疲れきった重い心 不器用に 足掻きつづけてる

犠牲にした時間 どうすれば 許してくれるのだろう


迷いながらも残す足跡 10年後の君はどう笑うかな

「お疲れさま」 それだけで胸 はれるかもしれない

優しく頬撫でる香りたち ここにいる意味 教えてくれる



ずっと明日に怯えていた 灯りを消した部屋のすみ

ただありふれた恋に しがみついたままで

埃だらけのフォトグラフが 涙で濡れたとき

ふと聞こえた いつかの笑い声たち


夜空にきらめく星のように 微かに光を届けてくれた



生き急いでいるこの足跡 10年後の僕はどう思うかな

「よく頑張った」 それだけで報われるかもしれない


迷いながらも残す足跡 10年後の君はどう笑うかな

「お疲れさま」 それだけで胸 はれるかもしれない



永遠とも呼べる足跡は 10年後の道にどう残るかな・・・

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