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59/143

59.one year

春の次に 夏が来て

秋が過ぎ 冬は訪れる


ここも随分変わったね 何度目だろう いつもの街角

じゃあ変わらないものは何? あるわけない それが答え

悲しいのか 嬉しいのか あなたはうつむいていた

立ち止まり 枯れかけた最後の花 見つめてる


初めて交わした言葉 覚えていますか

ありきたりなフレーズ でもそれは特別なもの

今も心の奥で 眩しい光 灯っています


出逢った春 お互いの名前も知らず 桜風に吹かれて

期待と不安 入り混じった中で笑い合った

やけに暑い夏 お互いの手を取って 潮風に身を任せる

寄せては返す白い波 言葉もなく 眺めていた


ただそれだけ だけど その全てが宝物



一目惚れが 恋にうつり

好きがいつか 愛になる


溢れるほどに 想い出という名の欠片たち

組み合わせて出来あがったものは


喧嘩した秋 口すら聞かずに 夕風に身を縮こませ

妙な意地を張り ほとんど同時にくしゃみした

雪の無い冬 悩んだ贈り物に 北風さえ心地良い

暗闇にちらつくネオン せめての代わりに 手を伸ばした


ただそれだけ だけど その全てが愛しいよ



生きる事は容易くないと 泣いていた夜を越えられたのは

あなたが何も言わず 横にいてくれたから

ただそれだけ だけど それが勇気の翼に変わる



春の次に 夏が来て

秋が過ぎ 冬は訪れる

一目惚れが 恋にうつり

好きがいつか 愛になる


新しい春 お互いの呼び方が変わり 

眩しい夏 今年の予定を一緒に考えた

切ない秋 繋いだ手は離さないまま

雪ふる冬 温もりに笑顔がこぼれる


ただそれだけ だけど その全てがあなただけ

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