52.願いの花
どんな時も 君の力になれたなら
そんなことばかり考えてた 忘れえぬ恋 蒼い日々
誰もがはしゃぐ 今年最初の白い奇跡 儚く溶ける 想いとともに
言葉のない 最後のプレゼント そっと 握りしめた……
ようやく馴染んできたのかな 上司に呼び捨てにされ
ふと思う 寂しさは随分 薄れてきたよ
暖かそうな 服の人が増えてきて
もうそんな季節なんだと 手を擦り合わせた
やけに少ない 星空が悲しいね
楽しくないわけじゃない 最近はよく笑ってる
だけど もし 君の声が聴けたなら もっと楽しいだろうな
なんて キザな台詞だ
どこかに空いてる穴を 冷たい風が 吹きぬけた
二度と悲しみたくない 誰もがそうさ
だけど繰り返し そして大人になる
時間が止まればいい 初めて思ったよ 君を愛して
出会わなければ良かったと 過去を恨んだ日さえ
君の与えてくれた温もりが 微かに灯った
願いの花を 照らすかのように
名も無きその花は 永遠の終わりと始まりに 咲くのだろう
咲いては散る 人の想い
物語のように 綺麗には咲かない
映画のように 美しく散らない
きっと醜いばかりの 感情だらけ
もっと優しくすれば良かった
もっと分かってやれば良かった
もっと愛せたら良かったのに
どれだけ悔やんでも 想い出は書き換えられない
だから 僕に出来ることは
ただ 願うだけ
君の笑顔が 咲き続けることを
誰もが身を縮める 木枯らし一陣 吹いた
そんな中 僕は胸を張り歩く
譲れない 願いの花 咲かせたいから




