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43.Precious
どうして気付かなかったのかな 言葉に託された想い
一途なまなざし 何も見えていなかったのだろう
あの頃の僕は自分のことで精一杯で
僅かな優しさ それすらどこかに置き忘れていた
夏が終わり うつろう短い夢の途中
去り行く笑顔 呼び止めたくて
夕暮れ包む黄昏のもと 窓辺でうつむく横顔に
不意に手を伸ばす 許してほしくて
傷だらけの二人 どうか消えないで Dear Teenage
どうして怖れていたのかな ねえ・・・うまく愛せない
泣き濡れた夜には 謝ることさえ出来なかった
幼さを言い訳に痛みをなぞり続けて
ごめんね その一言さえも何故か飲み込んでいた
冬が訪れ 街に積もるはしゃぎ声
遠ざかる想い出 もどかしくて
頬をなでる冷たい風に肩を震わせる でもそれは
そっと抱きしめる 涙、止めたくて
不器用な二人に どうか祝福を Don’t Leave
とぎれとぎれ それが二人のあるがまま
降り止まない雨に 何故か泣けた
心に聴こえた愛のささやき それが永遠だと知る
何も言わず口付けた 壊れぬように
共に歩む二人 どうかいつまでも Love With・・・




