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28.泡沫
そのひと時でいいの
それでまた頑張れるから
だから私を抱いてほしい
いつも強がってばかりの涙と共に
一夜限りの夢であったとしても
もしも十年前に戻れたら
生き方撰び直すかしら
千夜一夜の幻
安らぎに変わるといいのに
疲れ果てたいつかの思い
確かに幸せであった事
耳元でそっとささやくの
わざと聞こえないように・・・
僅かな泡沫の温もりだけどそれでいい
何も変わらないでもそれで満たされる
もしも愛が永遠のものなら
少しだけ信じてみたい
黄昏の偶像に
手が届くのならいいのに
生まれては消え行く泡のような
儚い幸せは時として勇気に変わる
これからまた歩き出せる
泡沫の安らぎと共に
たとえこの心ガラスより脆くとも




