18.雨のち虹
自分の足で歩き始めたのはいつだっただろう?
子守唄が無くとも眠れるようになったのはいつだっただろう?
知らないうちに出来ていた友とさよならしたのはいつだっただろう?
交わす言葉は本音ではなく 計算づくの嫌味だった
その唄の意味も分からずに ただ真似ることで強くなったフリをした
季節の移り目 少しだけ冷たい雨が降り注ぐ
それでも僕は 傘を差さなかった
夢も希望も無い たとえあっても 最後は消えるの?
それを誰かに尋ね続けて 答えられないこと 分かっているのに
雨は降る ザアザアと 感情の無いコンクリートに跳ねて
生きる事の意味を忘れた咎人のために ささやかな安らぎを
ただ理由も無く咲き誇る 一輪の 名も無い花のために
それはただ苦いだけだったのに 今となっては手放せない
ひたすら悪夢のような現実から逃げるためだけに 飲み続ける
幼すぎた恋 なんと眩しかったのか どうして背を向けた?
あの日 背中で眺めた涙 今もはっきり 心に突き刺さる
いつだって都合のいい 映画みたいに生きたいと願う
ハッピーエンドのドラマなんて 夢のまた夢だよね
別れの日 ボタンを握りしめた 君は 呟いた
「教えてよ あとどれだけ泣けば 失う意味を知る事が出来るの?」
それが僕の答えだった
雨は降る しとしとと 僕らの涙 ひたすら隠すように
愛されたい・・・そんな言葉すら 口に出来ない日々が流れる
そして瞳に映ったのは 紅い 酷く綺麗な湖だった
夢を見る力すら持てなくて 大切なものも分からなくて
Wow・・・Wow・・・Wow・・・・・・
ただ
一度だけ繋いだ あの柔らかい手の温もりが 忘れられなくて
君は今どこにいる?
君の瞳は何を見ている?
君の生きる世界はどこだろう?
I SEEK MY DREAM あれから ずっと
ねえ
いつか 夢を叶えた僕に 微笑みを見せてくれますか?
虹掛かる 美しく それはいつかの励ましのように温かい
記憶のパズルは もう完成出来ないけれど そう Thank You
澄んだ宙に煌く星が どうして懐かしいのだろう
雨のち虹 誰もが見惚れているけれど
僕の心は 君の姿が薄れていくのが ただ 切なくて
大人の頬には 何故か まだ雨が降っていた




