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130.Winter,bless

行き交う人、息は白く。

急ぐ帰り道、身を震わせ。

その先には、愛する人の笑顔。

遙か昔から、誰もが迷うことなく。

舞う粉雪は、祝福するかのように。

冬の白さは、何もかも許してくれる。


明日は来ない そう 涙と共に

あの日から続く 底無き悲しみ

涙の吐息は 足跡と違って

白い雪では 消せやしない

それでも……祝福をください そう叫ぶよ



降り積もる雪、穢れ無き白。

穢れた人の世、偽りに溢れ。

裏切りだらけ、醜い心。

ただ繰り返す、争いの歴史。

舞い散る粉雪、誰をも責めず。

降り積もる白、何もかも抱きしめる。


今日も涙 ねえ 助けてよ

目の前に広がる 冷たき銀世界

追憶の足跡は 戸惑い溢れ

白い雪さえ ため息に溶けゆく

それでも……祝福をください そう祈るよ



祝福をください 


白い吐息と共に


そう願うよ



愛し寄り添う―――あなたに。

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