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123.心ノウタ

「笑ったりするもんか」 そんな風に言った友がいた

いつまでも大人になりきれない こんな僕の夢

馬鹿にされて当然なのに 真剣な顔 忘れられない


「無理をしてはいませんか?」 届いた手紙

わざわざ手書きで心配していた そんな優しい人

ふとした瞬間支えになる ずっと前の 笑顔なのに


絆なんて言葉 恥ずかしいだけのものだったはずなのに

こんなにも嬉しいものだと 今更 気が付きました


雲一つ無い青空に いつかの写真 溶けた気がして


これでいいのかな? 岐路に迷い立ち尽くす

人は誰でも迷うもの 分かってはいるけれど

開いたアルバムには もう誰も映っていない

それでも何故か 勇気が湧いたよ



年を重ねるごとに 隠し事が積まれてゆく

「今日も元気です」いつしか綴れる嘘はそれだけに

笑えた日より 泣いてしまう日の方が多くなった

人の波に逆らう術を失ってしまった子供は

どこを彷徨えばいいのだろう?


焦がれた未来は 儚い忘却へと姿を変えて

淡い想いは 現実という名の幻に覆われた


都会の片隅で 生きる意味が分からなくなった時

「がんばれ」なんて ありきたりな励まし

どんな映画よりも 涙が止まりませんでした



いつかまた あそこで会おう

あれから十年 約束は果たしていない


それぞれの夢、叶えるのはこれからだから。



これでいいんだろ? 迷いながらも一歩ずつ

信じたもの 弱くとも心で強く抱きしめて

真っ白のアルバムは これから埋めていこうと

誰もいないのに 肩を組んでる

知らないうちに 一緒に笑っています


きっと届くと信じてる 心から伝えたい

見えないけれど確かに固い 僕らの繋がり

照れくさいけれど ありがとうって……

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