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VSメタルオーガ

メタルオーガとの戦闘が始まってしばらくした


「(基本はオーガってところか、体が鉄で出来ていること以外は他のオーガと変わらない)」

俺はメタルオーガと戦いながらそんなことを考えていた。


「くっ、思った以上に固い。」


ハンスもオリハルコンの剣で戦っているが、メタルオーガの皮膚を軽く切る程度でしかない。最も普通の鉄の剣だと傷すらつけられないだろう。


「ハンス。メタルオーガはパワーこそあるけど、スピードならこちらが上、なら時間をかけて少しずつ傷を入れあちらの体力を削る方がいいだろう。」


「でも、それじゃあ僕たちの体力が先に尽きてしまう可能性もあるのじゃ・・・」


「いや、俺の魔力量なら、多分3日くらいなら支援魔法を使い続けられるだろう。」


そう、自分でも言うのは何だけど、魔力量には自信がある。


「3日も食事も睡眠もしないって、きつくないですか?」


「まあ、正直きついけど、それくらいの覚悟は必要ってこと。」

俺は冗談交じりで言う。


「レティシアなら何か奥の手とか持っているんじゃないんですか?」


「あるにはあるが、それだと俺が倒したってことになるぞ。できれば、とどめはハンスにしてもらいたい。」


「でも、ここで死んだら意味ない気がします。」


確かにその通りだけど、ハンスなら問題と思っている。


「大丈夫。ハンスならやれる。今メタルオーガと戦えているのが何よりの証拠。」


前までのハンスならメタルオーガに出会っただけで死んでいただろう。それが今では確りと戦えている。


「う~む、鉄をもろく出来れば簡単に倒せるけどね。」


「ああ、急激に冷やしてもろくするってことですか?」


「うん、それね。それ以外だと、メタルオーガは表面だけ鉄でできているようだから、切り傷から毒を入れたり、魔法で肉を焼いたりとか。」


「毒って・・・」


ハンスはあまりいい反応をしなかった。


「勝つために手段は選ばない。」


正攻法で勝つ必要はない自分は騎士ではないのだから。


「まあ、確かに、その通りですけど。」

その言葉にはハンスも同意する。


「どうする?そろそろ決めないと?」

メタルオーガの攻撃を避けながらハンスに問いかけた。


「一つやってみたい技があります。」


ハンスは覚悟を決めた目をした。


「いいよ。俺は何をすればいい?」


「少しの間時間を稼いでほしいです。」


「了解。」俺はあっさり了承する。本来、聖女が壁役をするというのもどうかと思うけど、二人しかいないこの状態だと、俺が壁をするしかないのである。まあ、ただ避けているだけだけどね。その間ハンスは剣を構え魔法を剣に宿す感じで魔力を練っていた。ハンスが勇者になってからは基礎訓練と合わせて魔法の勉強。魔力量の底上げといった訓練を欠かさずに毎日行っていた。

ハンスが何かしようと感じ取ったのかメタルオーガがハンスに向けて走り出そうとするも・・・


「おっと、もう少し俺と遊んでくれよ。」


俺はそう言いながら大鎌でメタルオーガの足を切った。足を切られたメタルオーガは転倒したがすぐに立ち上がろうとするもすでに遅く、緑色に光った刃によって切り裂かれた。風の魔法を圧縮して剣から放ったのだろう。さしずめ「風の刃」ってところか?風の刃によって切り裂かれたメタルオーガはそのまま、仰向けに倒れて動かなくなった。どうやら死んだようだ。


「お疲れさま。今のすごかったね。」


「ありがとう。でも時間がかかってしまうので実践にはまだ向いてないですね。」


「それよりも、レティシアはどうやってメタルオーガの足を切ったの?」


「ああ、この大鎌は魔法の武具でね。魔剣の一種みたいな物。属性は闇で魔力を流すと闇属性の刃を出すことができるんだ。メタルオーガの足を斬ったのは別の能力だけどね。」


「魔剣って、聖剣みたいなもの?」


「聖剣と魔剣は違うけど、属性武器みたいなものだよ。」


魔剣などは属性のある武器をさすが、聖剣は属性と合わせて、使い手を選ぶといわれている。細かい事まではわからないが


「でも、属性武器って圧倒的に数が少ないって聞いています。」


確かにハンスの言う通り、魔力さえあればだれでも使うことができるが、圧倒的に数が少ない。


「俺はSランクになったときにオネェ様がくれたんだ。前から大鎌が欲しいって言っていたから・・・」


もちろんお金はとられたけど・・・


「オネェさんってホントなんでも持っていますね。いったい何者なのでしょう?」


「さあ、正直わからない。まあ、いいひと?ではあると思うけどね。」


正直俺もオネェが何者なのか知らない。

「とにかくこれで依頼は完了。」


その後メタルオーガの死体をアイテムボックスに放り込んで、あたりに異変が無いかもう一度、確認して町に帰ることにした。


「指名依頼完了と合わせてメタルオーガの討伐。ハンスのランクアップ間違いなしだね。」


「でも、メタルオーガは誰が倒したかってことには・・・」


「ああ、大丈夫。冒険者カードには討伐数や魔物の情報が載っているからだ。メタルオーガの情報はあるか知らないけど、その場合は未確認と表示されるらしいよ。確認方法はギルドにある魔道具にカードを置くとわかるみたい。」


俺は以前、ギルドの受付で教えてもらったことをハンスに言った。その後、特に何も問題がなく俺たちは町に帰って行った。

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