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死神聖女!ざまぁを執行するサポートをしよう!

「行くよ!みんな!」


「「「「おう!」」」」


ハンスの声に俺たちは走り出す。


「なめんなよ!雑魚共が!」


ラルクは尻尾と翼を鞭のように伸ばし俺たちに襲ってくる。


「プロテクション!」


俺はみんなの前に見えない壁を作りラルクの攻撃を防ぐ。そして、リーシャが魔法で後方から攻撃し、アリアがナイフで牽制し、俺はみんなに魔法を使って、能力を上昇させた。


「サーシャ行くよ!」


「ええ、任せて!」


ハンスとサーシャがラルクに斬りかかる。


「こざかしい!」


ラルクは二人の攻撃を手で受け止めた。しかし


「俺を忘れるなよ。」


俺がラルクの後ろから斬る。


「ぐぁあ!」


ラルクから青い血が出る。しかし


「調子に乗るな!!!!」


ラルクは自分の影を広げ触手を出す。


「うげ!気持ち悪い!」


アリアが言う。


「せっかく、いいところだったのに。」


サーシャがそう言った。


「触手が邪魔でラルクに近づけないな。」


俺がそう言うと


「ハンスさんとレティシアさんは行ってください。ここは私たちが食い止めます。」


リーシャがそう言って魔法を放つ。


「そうね。ここはあなたたちに任せるわ。」


「残念ながら、今の私では二人の足手まといになりますしね。」


アリアとサーシャがそう言って、俺たちに先に行くように言った。


「みんな・・・」


「ハンス、行くよ!彼女たちの思いにこたえないと。」


「そうだね、レティシア!」


俺とハンスはリーシャたちが作ってくれた道を進む。


「ハンス。俺がサポートする。君は全力で彼を倒せ。」


「わかった。レティシア!」


俺はハンスをサポートするため、彼の隣に立つ。そして、ありったけの魔法をハンスにかける。俺の魔力量を考えれば、今のハンスは結構強化されているはずだ。


「ハンス・・・こうして君と戦っていると、初めて出会った日を思い出す。」


「こんな時になにを。」


「いや、君に出会ったときにサポートさせてくれって、言っただろ!今がそのときかなって。」


「レティシア、君にはもうすでに、いろいろと助けてもらっているよ。君に出会わなければ、僕はとうの昔に野垂れ死んでいた。だからあの時、手を差し伸べてくれてありがと。」


「・・・君はかつての俺に似ていた。だから、俺は君をほっておけなかった。ただ、それだけだった。」


「・・・そっか」


俺たちはそんなことを話ながら、ラルクのもとに進んでいった。


「もう少しでラルクのもとにつけるね。」


「ああ、でも油断するな。ハンス。」


もう少しでラルクのもとに辿り着くそのとき


「ハンス!」


俺はハンスを突き飛ばす。


「くッ!!」


俺はハンスの死角から襲ってきたラルクの尻尾に左腕を斬り飛ばされる。


「レティシア!」


「立ち止まるな!行け!君には、やらなければならない事があるだろう!」


そう言って俺はラルクの尻尾を斬り飛ばして膝をつく。


「(とはいっても、さすがにキツイか・・・)」


さすがに腕を斬り飛ばされ、血を流しすぎた・・・


「(まあ、ハンスなら大丈夫だろう・・・)」


俺は目を閉じた。今、ラルクの翼の攻撃が来るが、もう避けるだけの体力は残っていない。


「(あとは頼んだぞ・・・)」


だが、いくら待っても攻撃が来ないことに違和感を感じ、目を開けると・・・


「何。諦めてんの?」


「貴女らしくないですよ。レティシアさん!」


「そうです。貴女にはいろいろ助けてもらいました。だから今度は私が貴方を助けます。」


そこには傷だらけになりながら俺を助けに来た、アリア、リーシャ、サーシャの三人がいた。そして


「勝手に満足するのは、やめてくれるか?」


ものすごく、お怒り気味のハンスもいた。どうやら助けられたようだ。


「みんな・・・」


「ほら、これ飲んで!」


アリアに無理やりポーションを飲まされる。そのおかげで体力が回復した。あとついでに左腕も


「すまない。確かに俺らしくなかったな・・・ありがとう。みんな。」


俺はそう言って大鎌を構える。


「行こう。これで終わりにしよう。」


ハンスが走り出す。俺たちはハンスに続く。


「雑魚がしぶとい!」


ラルクは猛攻撃をしてくるが、俺は魔法で全員の強化をし、リーシャの魔法と俺の魔法でラルクを牽制、アリアの死角からの奇襲に加え、サーシャとハンスの連携攻撃でラルクを追い詰めるも、決め手に欠ける。そんなとき


「僕はみんなを守りたい。だから僕はここで負けるわけにはいかない。」


ハンスの思いに答えるように、オリハルコンの剣にヒビが入る。そして、オリハルコンの剣が輝き、そこには一本の真っ白い剣が現れた。


「これは・・・」


ハンスは驚き


「光り輝く剣・・・聖剣か!」


俺は咄嗟にそう言った。まさかオリハルコンの剣が聖剣だったとは・・・ハンスの思いに答えたようだ。


「リーシャはこのまま魔法でラルクの牽制、アリアは短剣でラルクの関節を狙って、サーシャはラルクを抑えて!」


俺は三人に指示を出す。そして


「ハンス!ラルクにトドメを!」


俺はさらにみんなに魔法を重ね掛けした。そしてさらに、聖剣に聖属性の強化魔法を施した。


「行け!ハンス!」


俺は叫ぶ!


「うおおお」


ハンスは聖剣を振り下ろしラルクを斬る。


「ぐわわわゎゎゎ」


ラルクはハンスに斬られて倒れる。倒れたラルクにハンスは近づいた。


「助けて・・・くれ」


ラルクはハンスにそう言ったが


「君は、やりすぎた・・・だから、さよならだ。ラルク。さまぁみろ。」


ハンスはそう言ってラルクの首を飛ばした。


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