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護衛任務②

サーシャが新たに「暁」に加わった、次の日、俺たちは再び王都に向けて出発したのである。本来であれば、この村での予定は一日だけであったが、ラルクのせいと、あと、俺とサーシャが一日眠っていたせいで一日延長する羽目になった。なので、俺たちは余った一日を使って、サーシャの装備と訓練などを行った。装備自体は俺の予備の装備をサーシャに渡した。


「じゃあ、これが君の武器ね。一応、そこまですごいものじゃないけど。」


「ミスリルの装備のどこがすごくないのか、わかりませんが・・・」


今、サーシャはミスリル一式に包まれていた。元々、聖騎士という事でミスリルの剣とミスリルの鎧を渡した。鎧に関しては俺とサーシャの体格がほぼ同じという事で、俺の鎧を渡したのである。ただ、「胸の部分に隙間が・・・」などと言っていた。サーシャも決して小さいわけではないのだが、俺のは、メロンくらいだからね。


「さて、準備もできたようだし、ここはリーダーたるハンスに訓練を任せようか!」


俺はハンスに向かってそういう。言われたハンスは


「なんで?僕なの?」


「え?サーシャと訓練は嫌なのか?」


「いや、そうじゃなくて。どうして戦闘狂のレティシアがしないのかなって?」


「ほほう・・・ハンスは俺にケンカを売っているってことかな~。」


「いや、僕は事実しか言ってないけど。」


そんな、いつものやり取りをするのであった。そんな光景をみたサーシャは「いつも、あんな感じなの?」とリーシャとアリアに聞いていた。二人と仲良く会話しているサーシャを見ると本当は仲が良かったんだなって思えた。その後、結局ハンスがサーシャと訓練をする羽目になった。サーシャも以前に比べてよい動きができていた。やはり魔眼のせいで弱くなっていたようだ。その後、俺たちは明日の準備をして、休むのであった。


「さて、今回は俺たちのせいで予定が遅れてしまった。今日からは、いつもより気合を入れて護衛任務につこう。」


俺が言った。


「そうだね。今回は僕たちが迷惑をかけてしまった。その分、しっかり働かないと。」


ハンスの言葉にみんなが頷いた。そして、再び護衛任務が始まるのであった。


「今のところは特に大きな問題もないな。」


俺の言葉に


「何もないのが一番だよ。」


ハンスが言い、みんなが頷く。確かにそのとおりである。その後もございます特に問題なく護衛を続ける。


「そういえば、この辺りって盗賊が出るって噂になっていましたね。」


リーシャが言う。


「ええ、そう噂されているね。」


アリアもそう言った。


「ふーん、盗賊か。念の為に、いつでも対処出来るようにしておこう。」


俺がそう言い、みんなが頷く。俺たちはいつでも盗賊が来ても迎撃出来るように準備をしたが、結局、野営の時間になるまで現れることは無かった。


「昼間は盗賊が来なかったね。もしかして、夜襲を狙っている?」


ハンスがそう言った。


「可能性はあるね。みんな、万が一に備えて警戒してね。」


俺はそう言う


「(ファンタジー小説では、内通者がいる可能性も在るけど)」


念の為に俺は内通者の可能性をみんなに伝えた。ランクのような奴が他にもいないとは限らないからである。


「さて、これから俺たちが最初の見張り役にもなる。サーシャも初めてかもしれないが、一緒に、頑張ろう。」


「はい!皆さんよろしくお願いします。」


サーシャが頭を下げる。


「そこまで気を張らなくていいよ。」


アリア言った。


「私たちは仲間なのですから。」


リーシャもそう言った。仲間なのだから、そのように気を張る必要はない。もっと気楽にすればいいと思うけどね・・・こればかりは時間の問題かな。俺はそう思いながら、いつかサーシャも心から俺たちを仲間と思ってくれるようになればいいとそう思った。


「そういえば、俺たち以外にも、見張りはいるのだったな。」


「うん、僕たち以外に騎士の方々と冒険者が数人、見張りにつくことになっているよ。」


ハンスがそういう。ふむ、複数で見張りをするのは当たり前だが、他の者たちは俺達とは別の場所を見張ることになる。大丈夫だろうか?俺はそんなことを思った。


「他のグループに内通者がいるって思っている?」


ハンスが聞いてきた。


「でも、それって可能性の話でしょう?」


アリアは言うが


「少しでも可能性があれば警戒したことにこしたことはないですね。」


リーシャが言う。


「そうですね。」


サーシャが同意するのであった。その後、特に問題なく2時間ほどが過ぎて言った。


「そろそろ、交代の時間か?」


俺がそう言ったところで


「盗賊だー!」


他の見張りから声が聞こえた!

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