再会
第二章開始です。
俺たちは今日もオークと熱いバトルを繰り広げていた。
「きょえええ」
俺はオークを蹴り飛ばす。
「レティシア。いい加減、真面目に戦え!」
ハンスがキレ気味に言う。ハンスよ!短気な男はモテないぞ。俺はそんな事を思いながら、オーク討伐を完了する。
「ふう~、今日もなかなかいい依頼だったね~」
「いや、レティシア・・・毎回、思うのだけど、何で聖女なのにオークと殴り合うの?」
どうやらハンスの怒りは収まっているようだ。
「だって、大鎌だとあっさり終わっちゃうでしょう?俺は、バトルがしたいんだ!」
「どこかで聞いたセリフだね~」
そんな話を俺たちがしていたら、「よお!」と一人の男が近づいてきた?誰だ?こいつ?
「ラルク!!」ハンスが反応する。むむ、もしやこいつが例の・・・確かにどこかで見たような気がする。
「いい身分だな。女を連れているなんて。」
ラルクが言うも
「(この男が言えた立場か?)」
俺は本気でそう思った。現に女三人も連れている。
「何の用だ?」
ハンスが冷静に答える。
「ああ?随分と偉くなったな、ハンス!この俺にため口とは!」
「実際に僕はお前よりランクも実績も上だからね。」
はっきりと答えた。おお、ハンスやる~。
「ッ、てめぇ!!」
ラルクが殴りかかろうとするも
「そこまで!」
俺が割り込んだ。
「お前は!?」
ラルクが俺の顔を見て言った。
「(なんだ?俺に惚れたか?まあ見た目はいいからな。)」
俺はそう思った。実際にラルクも俺を見て。そう思っていた。
「い、いきなり割り込んできて危険じゃないか?」
ラルクが俺に向かって言った。
「すまないな。パーティーメンバーのハンスに言いがかりをしていたようだから。」
俺はそう言った
「パーティーメンバー?」
ラルクは首をかしげる。おいおい、今までハンスと一緒にいたのに、こいつには分からなかったのか?
「ハンスとはずっと前からパーティーを組んでいる。」
そうこの男に言ってやった。
「パーティーを組んでいる?あなたが、この役立たずと?」
「彼は役立たずではない。確りとパーティーに貢献している。」
俺ははっきりと言ってやった。
「あの、もしかしてSランクの聖女様?」
ラルクの後ろから黒いローブを来た赤髪の女の子が話しかけてきた。
「ええ、そうですけど。」
俺は特に思うことなく言った。
「なっ、聖女!」
ラルクが驚く。まあ、こんな恰好だからな。
「そうか、君が聖女だったのか?」
ラルクはニヤリと笑う。正直気持ち悪い。
「実は君を探していたのだ。どうだ?俺のパーティーに入らないか?」
ラルクが言う。俺はそのとき、変な感覚に襲われた。
「(なんだ?この感覚は?まるでこの男に引き寄せられるような感覚は?)」
俺はラルクの目をみてそう思った。
「ラルク、僕のパーティーを引き抜くのは、やめてもらおうか?」
「うるせえ!ハンスお前には聞いてねぇ!さあ、聖女一緒に行こうか?」
そう言って俺に手を差し出す。
「お断りする。ハンス以外とはパーティーを組むつもりはない。」
俺は言った。その瞬間、先ほどの変な感覚はなくなった。
「な!」さすがのラルクも驚く。俺は驚くラルクに向かって
「そもそも、ハンスを役立たずという、お前のその態度が何より気に入らない。仲間を馬鹿にするのは、やめてもらおうか。」
はっきりと言ってやった。
「このアマッ!!」
ラルクは俺に殴りかかっていたが、ハンスがラルクの腕を掴んで、そのまま投げ飛ばす。あれ~?ここは俺が投げ飛ばす場面では・・・俺の見せ場をハンスに奪われた。まあ、助けてくれたのは素直にありがたいけど・・・
投げ飛ばされたラルクは床に叩きつけられる。「ガハッ」ラルクは声を出す。
「何の騒ぎだ!」ギルドマスターが出てきた。
「コイツが俺を投げ飛ばしたんだ!」
とラルクはギルドマスターに言うも。
「先に殴りかかってきたのはコイツです。」
と俺が言ってやった。
そして、「俺も見たぜ!」「私も!」周りの冒険者たちも俺たちの味方をしてくれた。正直、以外だと俺は思った。ハンスがいるからか?
ラルクは立場が悪くなり
「ハンス決闘だ!」
と言い出した。
「(何かお約束みたいだなぁ〜)」
と思った。勿論、ハンスも断ることなく「いいだろう。」と返事をした。
「ヘっ、ハンス!実力の差を教えてやる。」
とラルクがいい
「バカね。ハンスが勝てる訳無いじゃない。」
とサーシャが言ってきた。
「なら、二人がかりでも構わない。」
とあえて挑発する。流石の二人も
「テメェ、舐めてんのか!」
と怒り出すラルク。
「貴方がここまで、馬鹿だったとはね。」
と可愛そうな子を見る目で見るサーシャ。
「(おお。あっちが二人なら俺も参戦したい。)」
そう思い
「そっちが二人なら、こっちも二人でいいよね。」
俺はそう言いい
「一般的に接近戦の出来ない聖女が入ったくらいで君たちの優位は変わらないでしょう?それとも、同じ上級職の君が一般的に接近戦の出来ない聖女にビビっているなら仕方ないか?「上級職が二人掛かりで村人と戦った。」って噂になってもいいなら。ふふふ。」
俺は挑発する。ラルクは我慢の限界だったらしく、「どこまでも馬鹿にする奴らだな!いいだろう。まとめて、潰してやる。」そうラルクが言った。
俺は心の中で、「(よっしゃーーー!)」と叫んでいたら、ハンスが可愛そうな子を見る目で見てた。




