対抗戦に向けて
今日の座学は武器についてだ。
武器とは消耗品であーる。世の中には自己修復機能が付いた物などが稀にあーるけど、それらを手にすることは実力と運が必要であーる。
ドワーフのイフタルオ先生で天職はドワーフらしく鍛冶とのこと。
イフタルオ先生は、武器とは自分の命を預ける相棒であーると共に、大切に使ってもいつかは壊れる物であーるので、常に壊れた時用の武器も用意しとくであーる。と締めくくった。
僕のガトーショコラ(ver.3)はこの前ケルトさんと戦った時に刃こぼれしていたので修理した。ずっと使っているけど、いつかは変えなきゃいけないんだよね。
念の為剣買おっかな。でも、新しい剣は前にクロスが前に作ってくれたあの剣がいいな。なんてわがまかな。
そういえばフィボナッチのお店って店員さんは子供が多かったな。たまに大人の女性もいたけど。
ところで、最近筋トレで派閥が出来ている。
ポーションや回復魔法に頼らないクロスやスサノオ様方式。この派閥は幼段階のBクラスがメインだ。
この筋トレを続ければクロスや僕のような身体能力が手に入ると。僕はまだしもクロスレベルはどうだろうか……。
もう一つは今までのやり方。これは段階が上の方に行くほど増えていく。というよりも幼段階のBクラスから離れるほどこっちの派閥になりやすい。
この派閥が出来た原因はハンター学園の対抗戦選抜が120日後に決まったのだ。それにより、すぐに結果の出ないやり方を疑問に思う人が増えていった。
今年の対抗戦は十人1チームで編成され、お互いの陣地を攻め合う攻城戦と、広い闘技場で戦ってどちらかのチームを全滅させた方が勝ちの総団体戦の二種類行われることになった。そして良く通る声がクラスに響く。
人数や勝負方法に差はあれど毎年似たようなので問題ないですわ。
このクラスは22人。総監督と指揮官を抜いたら丁度20人よ。一番下の段階である私達が全員でその席を奪って!
いえ。対抗戦で優勝してクロス様とアットンの正しさを証明しましょう!
おお!と盛り上がるクラスメイト達だけど総監督と指揮官って誰のことかな?
ツーちゃんが僕等二人を見てくる。そうだよね。でも僕達は出なくても良いのかな?
ちなみにアットんはツーちゃんが僕を呼ぶ名前だ。ずっとツデーレ様と呼んでたら、ワイアットに壁を作られたら私の人生お先真っ暗ですわ!そう泣かれたのと、付き合いの短いバルフレアさんのことをバルちゃんと呼ぶのはズルいですわと抗議されたのだ。そんなこんながあってアットンとツーちゃんで落ち着いた。
僕がツーちゃんをツデーレ様と呼ぶだけで人生変わるなんてないと思うんだけどな……。
どうやら僕達二人に頼って他校を倒すのは6年間しか出来ない。ツーちゃんはもっと未来を考えて、努力の仕方を根本から正したいみたいだ。天職そのものは才能を見抜く素晴らしいことだけど、本人の意思でやりたいことを見つけることも同じ位素晴らしいことなのだと。
王家の皆様はフットワークとノリの軽い方達だと思ってたけど、理想のためにはそうせざる得なかったんだね。
それと登録には天職カードが必要で、見たことない職業の僕と無職のクロスは参加しない方がいいみたい。
ツーちゃんや10歳未満の子は良いの?ツーちゃんは例外だよね。
えっ、仮天職カードって教会に頼めば発行してもらえるんだ。ルボーにはなかったよ!
僕の最初の仕事は、痛みや伴わない結果で挫けそうな人のケアだ。何も変わらないどころか弱くなっていく感覚すらあって、苦しいだけの方法なんて嫌に決まってる。僕だってクロスを信じていなかったら続けれなかったと思う。
まずは僕の情けない話をしよう。クロスに八つ当たりしたり泣き言を言っていた時の話だ。
僕を慕ってくれてるリリウスちゃんや、友達のバルちゃんの前で話すのは恥ずかしいけど、友達が強くなるなら安いもんだよ。
相変わらずの拙い文ですので誤字脱字あれば報告お願いします。
本作は私の文章力の低さに相まって、カギ括弧を使わない構成になっていますので余計にわかりにくいと思います。




