ポーション作り
ガレン先生の植物魔法で栽培したのを使ってポーション作りをすることに。
まずは薬草を小さくすり潰してから魔力を込めた水50ccを注ぐ。この時に魔力にムラがあると回復量もバラつきがでてくると。
このままでは苦いので、各々作る人が好きな味を付けることをおすすめします。ただ、味付けの時も魔力は一定に、そして薬草をすり潰しが足りない、魔力のムラ、薬草の成分が薄い。これらは効果を下げる一因となるので気をつけるように。
午後からの体力トレーニングで傷付いた身体を治すのに必要だから、各自作って瓶に入れたらマジックバックにしまうこと。そう締めくくった。
あれ?ちょっと僕の知ってることと違うぞ。僕が知ってるってことは当然クロスから教わったことだから……。
クロスが手を上げた。ツデーレ様とガレン先生がキラキラした目で、早速か!どうぞ頼む!と催促した。
このすり潰し部分は目に見えなくなるまでやる。ここはいいんですけど、ここも魔力を込めながらやりましょう。もちろんムラがあったらダメです。そうすることによって効果が上がるのと苦味がほとんど消えます。効果の方はある程度までですけど、込める魔力によって効果の上がり方も違います、けどムラが出ない方が大切です。
そして味付け、当然すり潰す時と同じ魔力で、ほんの少しの水と混ぜながら味を付け、その後にすり潰した薬草と少し混ぜるだけで、飲んだら味が濃く全身に、かけたら患部に一点集中で治ります。
そして何より、骨折以上の怪我ならまだしも、疲労は食事と休憩以外で治さないように。筋トレの効果が落ちます。確かに回復魔法やポーションで回復しながらやると何度も筋トレや反復練習が出来て、短期間ではそっちの方が効果は高いです。でも信じれる人だけ、90日でいいのでポーション使わない筋トレしませんか?数年分は最低変わります。いつかは集中しながら気を抜いてスローモーションに感じるようにすらなります。
クロスはそう説明すると。
体力トレーニング、クロス風に言うなら筋トレか。それは午後の先生と相談しよう。済まないがポーションの実演を頼めるかい?少年のような目をして頼み込むガレン先生。授業で用意された物だけを使い、手早く作って渡すと。
この薬草で作ったポーションでは擦り傷と疲労を取るくらいしか効果がない。そう皆に語るガレン先生。
えっ。そんなまさか。あっ、クロスが先生の育てた薬草を褒めてる。しっかりと栄養や調整をしっかりして、人工栽培とは思えない努力が見えますよ。今俺が作ったのは骨が飛び出ても瞬時に治るレベルだけど、先生なら同じ物を使って、折れて曲がった骨を10秒位で真っ直ぐに治せるレベルのならすぐに作れるようになります。
その言葉に感激したのか先生用の机に腕を思い切りぶつけて骨折させるガレン先生。すぐさま飲むと当然全快した。大丈夫?痛くないのかな?
なんだこのポーション。苦味もエグみもなくこの効果。かなりヤバい。彼はこれを私に作れるようになると?
よし!皆自習だ!
そう言ってガレン先生はどこかへ走り去っていった。ちゃんと薬草をいっぱい置いてってくれてるあたり、ギリギリ我を失ってなさそう。
ちなみにこの時点で空気椅子は皆脱落した。でもさっきの説明を信じて誰も回復魔法は使ってない。
皆クロスに集まり教えて貰ってる。僕のとこにはリリウスちゃんとドワーフで三人目の特待生バルちゃん(本名バルフレア11歳女の子)の3人で練習をしている。マコさんもマリア君もクロスのとこ行っちゃったし。僕もあれ程じゃないけどポーションはよく作ったからね。クロスに巻き込まれて何度も怪我したから。
バルちゃんの天職は付与士で天職スキルは素材感知。特定範囲にある素材を探ったり素材の鑑定をして、その物質に相応しい付与が分かると言うもの。
バルちゃん曰く、鉄の剣でも素材によっては頑強さを付与したほうがいい結果が出たり、斬撃力を上げる方が良かったりと特徴があるのが分かるスキルだという。
僕と違って使いこなしてるなぁ。
なんと、昼までに皆患部にかけたら、時間に差はあっても骨のヒビを治せるポーションを作れるようになった。
僕ら三人は割と早くコツを掴んで雑談する余裕があった。僕は元々出来たから二人に教えながらだったしね!
バルちゃんの逞しい腕羨ましいなぁ。そう言うと、僕のすらっとした手足こそ私が欲しい。そう言われた。触り方がくすぐったいよ。
お互い無いものねだりかな。
相変わらずの拙い文ですので誤字脱字あれば報告お願いします。
本作は私の文章力の低さに相まって、カギ括弧を使わない構成になっていますので余計にわかりにくいと思います。




