第四章~神、入部試験を受ける~
「来たか」
「来ましたか……」
「……チッ」
先に座して居たのは三人の先輩(?)二人は三年の様だが一人は來斗と同じ色のネクタイをユルユルにして入って来た顧問以外の三人をジロジロ見て舌打ちをする。
「ふむ、天内來斗だ」
「蒼夜だ」
「花形鈴です!よ、よろしくお願いします!」
來斗も『少し教育が必要だな』と思いながら前のめりになる蒼夜を片手で制止する。蒼夜は自分に向けられた舌打ちなら『自分もこんな不良の様ななりをしているからな』で済むが來斗へ向けられた舌打ちなら由々しき事態である。鈴はピリピリした空気に圧倒されている。
「今朝、見ていた悪かったな……俺は九条隆二だ。九条家は代々祓魔師の家系だ」
來斗に握手する隆二。続けて蒼夜と鈴と握手をする。
「私は蒼夜くんと同じクラスの一ノ葉葉月です。よろしくね」
「うむ、よろしくな二人とも」
葉月は三人に礼をした。そしてもう一人の先程舌打ちした少年が近付いて来る。
「三崎透。二年……だっ」
いきなり來斗の顔面に向かって拳を振り上げる。
「!?」
「………」
スッと蒼夜の前に來斗が阻むように手を出して……
ドン!ボフッ!
次の瞬間。確かに來斗の顔の前まで拳が来ていた。しかし來斗が睨むと体が止まりぶわっと全身の汗腺の孔と言う孔から汗が吹き出て透は吹き飛ばされたそして後方に乱暴に広げられた体育マットまで飛ばされハーハーと肩で息をしている。
「來斗、お前のソレは何なんだ?今朝と同じものだろう?」
「何だ……神眼も知らぬのか?今は圧を威圧で押し返した……威嚇されればその数万倍の力で威圧出来る、勿論鍛練は必要だがな……今朝は隆二を宥めただけよ」
神眼とは古より伝わる眼の事で敵意や威嚇されればコントロール次第で何万倍と言う力で返し邪なる者が心に巣食うとその力で魔族を引き剥がしたり滅する事が出来るが現代に至っては神眼を使える者など先ず居ない。
「ケッ……何が神眼だ!來斗!俺が入部試験受けてやる」
「あっ、みっちゃん狡い!」
「みっちゃん言うな!葉月!」
どうやら勘に触った様でしかも「みっちゃん」と言われ顔を赤くして反発する。
「透は見ての通り不良だが実力は折り紙付きで珍しい力を使うが……來斗的にどうだ?」
『本当は俺が戦いたい』と詰め寄る隆二。しかし隆二の肩にポンッと手が置かれる。
「隆二は私の相手をして貰う、殺しはしないが怪我くらいの覚悟はして貰う」
どうやら今朝の威嚇が余程気に入らないらしい。勿論透の態度もカチンと来たがそれは來斗が制裁を与えるだろうから、先ずは自分の出来る制裁をと思ったのだ。
「隆二とは蒼夜が戦いたい様だ、蒼夜を頼む私の次席だからな」
「それは興味深い、蒼夜相手をして貰えるか?」
「あ、あの……私は?」
鈴が会話に入れずオロオロしていると見かねた顧問の龍介が葉月に声を掛ける。
「葉月!……鈴って呼んで良いか?」
「あっ!はい」
「鈴の相手をしてやってくれ、大体お前得意属性一種類しかないだろ?」
その言葉に葉月の動きがピタリと止まる。
「龍介先生!シーッ!落ち零れかもしれないけど頑張ってるんですから」
「葉月先輩よろしくお願いします」
鈴が葉月に深々と頭を下げる。葉月は実は火属性しか使えない、葉月は聖炎術専用の聖術を施した片手銃を使う。そして鈴は式神だどちらも後方支援型で戦うにはちょうど良い相手だ。
「鈴ちゃん武器は?」
「私は式神です」
「へぇ~」
式神と聞いて興味が湧く「見せて!見せて!」などと微笑ましく会話している。
「葉月先輩の武器は何ですか?」
「私?私は銃だよ!」
ホルスターから銃を抜く、鈴も初めて見る銃に眼を輝かせる。
そして龍介が暫く考えて、全員を教室から連れ出し、演習場へ連れていく。
「ここで順番に試験を受けて貰う」
その演習場では広いが他の場所では祓魔師達が技の訓練を行っていた。皆さん自分の訓練で学生達が使えるスペースは十分にあるのだが三組同時には試験を受けられそうにもない。
「じゃ、先ず葉月と鈴から!」
「はい」
「は、はい!」
葉月と鈴は向かい合い礼をして葉月は銃を鈴は三種類の紙人形を持っている。
「お互い、本気でやるなよ?怪我の治療術に長けてる先生が遅れて来ると言っていたからな」
「「無理です!」」
二人の声が見事に重なる。お互いの気迫は見て感じ取れているのだろう、ジリジリと見つめ合って、鈴はツーッと頬に汗を伝わせる。
「じゃ……仕方ない……始め!」
そう言って二人の間で手を下げていた龍介の手が上がる。手が上がった瞬間から一歩、二歩と両者がバックステップを踏む。
「ド素人って訳じゃなさそうね」
「私の家系は式神使いの家系なので戦法としては先ず少し距離を取れと言われているんで」
そしてお互いの武器に神力を込めて先ず葉月の銃が橙色に光りトリガーを引く。
ドゥ!ボボォ!
「炎の聖銃!?あつっ!」
ギリギリで躱して体育着に着替えてて良かったとホッとした。制服よりは幾らか動き易い。
「次は私から行きますよ風狼!」
するとゴォッと風を起こし狼の姿をした式神が現れる。
「風狼行って!」
「炎相手に風使うなんて舐めないでよね」
ドゥ!ボオォ!
「避けてっ」
すると風狼と呼ばれた式神は右にステップを踏み炎の弾丸を避ける。しかし葉月の連射に少しも近付けず避けるので手一杯だ。
「避けて私の神力が尽きるのを待ってても無駄よ!?」
葉月はそう言うと自分の足元を撃つするとその爆炎で宙を舞い落ちるまでの間に準備する。
「行くわよ?嵐!」
ババババババッ!!
スタッと着地すると六発分の弾丸の雨が降る。
「炎狐来て!」
咄嗟に二体目の式神を召喚する。今度は炎を纏った狐の姿でゴウゴウと燃えている。そしてそしてその炎狐が炎を吐いて弾丸を相殺しようとするしかしさすがに間に合わず核となる紙まで燃えてしまい式神二体が消えてしまう。
「もう一枚の属性は水ね?切り札かしら?」
「その通りです!葉月先輩は火しか使えない様なので、私の神力!残りの式神に与えます」
「貴方の水の式神を倒せば私の勝ちね?悪いけど諦めは悪い方なのよ」
そしてほぼ同時に神力を込める。オーラの様に神力が具現化している様にも見える。
「そう言えば……葉月先輩の銃って名前あります?」
「そうね教えても良いわ『紅焔』よ」
すると紅焔は再び橙色に光り今にも炎を吹き出そうになり……。鈴の式神は一定範囲を中心にザバリと水を呼び虎の形になって行く。
「水虎頑張ってね」
水の式神は風の式神はより早くは動けない、火の式神程攻撃力が高いわけではない、防御力も地属性には劣るが……ダメージを受けにくくダメージの吸収力に優れている。
「行って来て……」
そう言うと大きな水属性の虎がゆっくり走り葉月の前に立つ。だが葉月もまた水属性だからと言って諦めている訳ではなかった。
「蒼炎焼を使うわ……持ってね私の神力……」
必ず当たるまでの距離まで近付いて今まで橙色にしか光ってなかった紅焔が青白く光る、青白い炎は聖火術の中級に位置する。
「痛……っ!」
しかし慣れていない技は神力をごっそり持って行かれるし、技の反動も大きい。火系は火傷を負ったりもする。しかし葉月もこんな大きな虎の式神は見たことがない、最終手段だったんだ。
「水虎避けて!」
「遅い!」
ドゥ!コォー!?
「聖白焼!」
撃たれた弾丸は青白い炎を発しながら水虎に着弾すると、ジュー!!と水虎の水分を蒸発させながら貫通して消えると水虎も姿を保てなくなり核である紙が燃えてしまい消えていった。
「はぁはぁ……」
「ふぅ……やっぱり苦手属性の克服には貴方みたいな部員も欲しいわ、ようこそ祓魔部へ」
神力を水虎に使い果たしヘタる鈴へ手を伸ばす葉月。鈴は差し出された手を掴み立ち上がる。
「よろしくお願いします……葉月先輩」
「その……鈴ちゃんって呼んでも良いかしら?」
「!はい!」
二人は既に打ち解けた様で一緒に笑っていた。
「良かったぞ、お前達久々に友情を目にした気がする」
パチパチと龍介と來斗、蒼夜、隆二が拍手して透は「フン」と呆れている。
「じゃ次は……」
「私が行きます!來斗様よろしいでしょうか?」
蒼夜が一歩前へ出る。
「龍介殿どうだ?私はいいが……」
「ま……まぁ良いんじゃないか?」
蒼夜の気迫に圧倒されそうになる龍介。一方隆二は妙に落ち着いていた。頭の中では蒼夜には自分が何人集まっても敵わないんじゃないかと言う不安だけを残して。
「部長ーっ!?あの生意気な蒼髪野郎に負けないで下さいねー」
透が見下す様に隆二を軽々とした口調で応援する。
「バカか!?お前はちゃんと目が付いてるか!!しっかり見ろ!俺にどこまで太刀打ち出来るか……」
シャッと音を立てて聖刀を鞘から抜いて構える。
「では始め!」
龍介が手を上げる。蒼夜は制服の侭で涼しい顔をしている。手が挙がった瞬間隆二は地面を蹴り一気に間合いを詰め聖刀を突き刺そうとする。避けた所に聖術を放とうとしたが刀身が全く動かず。一瞬何が起きたか分からず思考までは付いてこない。
パキッ……パキパキッ……
次の瞬間一瞬で理解せざるを得なかった。蒼夜が指二本で聖刀を止めてそれから聖凍術を行使して隆二の聖刀がどんどん凍り付いて行く。
「聖凍術……!?水の上級聖術!……ハァ!」
隆二の手から火の聖球が放たれる。蒼夜は指を放すとその手で火の聖球を無効化する。隆二は息を切らし三歩トットットッと後ろへ下がる。
「遅すぎて欠伸が出るな……隆二とやら?本気で来い」
すると今まで自分の訓練をしていた祓魔師がいつの間にか立ち止まりこちらを見ている。
「おい……聖凍術だぞ!使える奴いるか?」
「俺も見たの初めてです」
「私……水に薄い氷を張る位しか出来ません」
そんなことを言いながらギャラリーに加わっている。
「ふぅーーっ!?」
炎を纏い何とか氷を全て溶かし黙って突っ立ってばかりいる蒼夜の後ろへ回る。此方を振り向く事すらしない完全に舐められている。だが蒼夜は手を挙げて
「神立」
そう呟くと雷を伴う雷雲がゴロゴロと音を立てて一定範囲に発生する。
「避けろよ?当たらないと言う保障は無いからな?」
「天気を変えた……雷……風属性の上級聖術……」
隆二の頬を汗が伝いゾワリと悪寒しか感じない。当たったら自分はどうなるんだろ?と、恐怖でどうにかなりそうだ……。
カッ!ドン!!
光が閃光すると隆二の足元に雷が落ちる。一歩……もう一歩蒼夜に近付いていれば自分の頭上に雷が落ちていた。
カッ!ドドン!!
雷が落ちシトシトと二人の範囲だけに雨が降りだす。隆二はゴロゴロと無様に転がりながら何とか避ける。そして雷がまだ見えるが一か八かずぶ濡れで立ち上がり聖刀を構える。
「立氷」
パッと雷雲が消え残されたのはずぶ濡れの二人、すると床に落ちた水滴が蒼夜を中心に凍てつき……そして……!
キィィン……!?
隆二の首、腹、腕、脚に向かって氷の刃が貫かんと刺さるギリギリの所で止まり、少しでも微動だにすると皮膚を貫き出血してしまう。
「そこまで!勝者!天内蒼夜」
「フン……」
パチンと見ていた來斗が指を鳴らすと全て溶け蒸発した。
「ふぅ……蒼夜?やり過ぎだ」
「久し振りの実戦でしたし……力を抑えるのって大変ですね」
「お前の部下と一緒にするな……」
隆二に背を向けて歩き出すと体育着の所々に穴を開けた隆二が駆け寄る。
「蒼夜、來斗!?ありがとう凄く良い経験になった」
そう言ってゴシゴシとズボンで手を拭い、手を差し出す。
「次、來斗様に無礼があったら氷付けにさせて貰う」
「ハハッ、おっかないな……気を付ける」
ギュッと手を握った。隆二はまだ少し濡れていて所々に擦り傷が付いている……血は止まっている様だが。
「ようこそ、祓魔部へ」
「あぁ……」
「隆二すまんな?服がボロボロだ……傷は今蒼夜が手当てをする」
來斗が悪そうな顔をすると、蒼夜も自分してしまった事態に急に罪悪感に襲われる。
「すまない!汚れてもいるな」
「あぁ構わない、俺の体育着は直ぐ穴が空いてしまうからな接近戦の性と言う奴だ」
冷静に返したが二人は納得した様子は見せず、蒼夜が手を翳すと温かい風が隆二を包む。すると隆二の擦り傷が光りみるみる内に塞がっていく。
「痛くない……」
「私は光属性は使えるが得意でな無いのでな風治術だ、大きな傷は焼くのだが……これぐらいなら」
それでも光属性を交えた風属性の治療術だと思った。そして傷が完治して、話をしていると……。
「余所見すんなよ?」
横から拳が割り込んで来る。それを來斗は人差し指でピッと止める。
「気配が不思議だから透は分かりやすいな」
「けっ!龍介先生!さっさと始めたい!來斗泣かせてやるっ!」
「無礼者!」
蒼夜が睨み付ける來斗は「まぁまぁ」と蒼夜を宥める。
「隆二の武器にも名前があるのか?」
「あ、あぁ……玉衝と言う」
「良き名だ」
そして來斗と透が向かい合い位置に立つ。
「では最終戦始め!」
龍介の手が上がり透が急に地面を蹴り距離を縮めトップスピードなら隆二も上回るかもしれない。そして手には手にフィットする様に作られた特殊加工のグローブを嵌めて來斗に殴りかかる。
「……ッ!?」
しかし來斗は指一本で止める。思わず透は目を丸くする。普通の人間なら指なんかで止めたら骨が逝ってる。
「テメー何者だ?」
「さぁな……お主もしかして無属性の人間か?」
「笑う気か?」
眉間に皺を寄せる透の脳裏に親の反応が浮かぶ……。
『お袋……俺、祓魔師になりたい』
『本当!?透?嬉しい!神力と聖術属性に恵まれていたのね?』
『今日、学校で神力はあるケド、得意属性は無かった……』
『え?どう言うこと?』
『無属性……って奴らしい……で、でも珍しい力みたいなんだ!?だから祓魔部に……』
『はぁ呆れた……そんなので魔族に勝てるの?』
『勝ってやるよ!!』
『その根拠はどこから来るのよ?無駄な神力に恵まれていたのね……勝手にしなさい』
そう言われた一年も前の話だ。透の家は母子家庭で高校を出たら働くつもりだった。母親には大変な思いをさせたし、そんな母親や支えてくれた人達を魔族から守ってやりたいとも思えた。部活で秀でたものがあればそれを伸ばして将来の糧にしたいと思ったからだ。部活紹介で先輩達の技の凄さに魅せられ祓魔部の扉を叩いてそこで神力を計ったら思いの外自分は神力に恵まれており「すぐ来てくれ」と言われた。だがどんな属性にも恩恵を受けておらず無属性の落ちこぼれのレッテルを自分に貼っていた。
「私の住む聖域に近い所にも透と似た気配を持つ者が少なからずおってな」
來斗が透の拳の連打を指一つで止めながら会話をする。
「!?」
「だが無属性は属性を持たぬが考えてみろ不利な属性が無いのだ魔術や聖術だけの攻撃では神気を高めれば大ダメージ無いようだぞ?」
すると來斗はオフェロスを大鎌に変え、透に向かって振るう。
「!……っ!?」
「試しにこの大鎌の攻撃に聖術を施す受けてみろ」
「ハァ?バカか?」
少し切れた頬の血を拭いながら試させられている上から目線が気に食わない。しかし先程言われた事を試してみたい。神力で神気を強化する事が出来て大ダメージを防げるならそれに越した事はない。
「行くぞ!まず火から」
振り下ろすとゴォッ!と炎を纏った刃が透に向かう。ズザザザと直撃した。
「ハァハァ……」
咄嗟に神気を高めて炎の刃を両手で受け止める。グローブには煤が付く程度で傷はない。
「次は水!」
來斗は楽しそうに笑うと大鎌を横向きに振り抜く、今度は水の刃が飛んで来る。
「クソッ!」
ズバッシャ!來斗としては人並みに神力を抑えているから先程の蒼夜並の神力まで出してしまうと怪我するか下手すると殺してしまうので前の人間達を良く見るようにしていた。
「クソッ!冷てッ!ペッペッ!?」
透は見事に両手をクロスさせ水の刃を止める。透は神気を纏っていた為、今の所はまだ無傷である。
「次は風!行くぞ!」
次は先程の逆の方から大鎌を振り抜くと横向きに風の刃を飛ばす。風の刃は早いし良く切れる、透は受けなければと避けなければと考えるがその間も無く風の刃が此方へ向かってくる。
「チッ!ハァ!」
神気で強化して風の刃を殴る。すると風の刃はゴォオ!相殺され少しグローブが裂ける。もう息が上がってるし体の節々が痺れるし痛い。
「余所見をしてると怪我じゃ済まんぞ?一応四大属性の地が残っているからな!光は止められまい、止めておこうでは行くぞ!」
「來斗テメー……覚えてろよ……っ!」
そして來斗は大鎌を下段から上段に振り上げると床がボコボコと盛り上がりそのままゴゴゴと轟音と共に透に向かって刃と言うか隆起し裂けた地面が襲ってくる。
「正面で受け止めてやるよ!?」
ありったけの神力を神気に変換して腰を落として踏ん張る。
バキッイン!?
「ぐっ!……重っ」
ズササッと刃を受け止め何メートルか後ろへ下がる。受け止め終えるとバタッと床に倒れる。
「体がイテェ!?」
「良くやった、少しは属性の無いのも良いだろう?」
チャキッと倒れた透の首元に剣の形になったオフェロスを当てる。
「私の勝ちだな?」
「お前みたいなのを待っていた入れ!祓魔部へ!」
そう來斗は透に認められた。今まで透が怖くて祓魔部は気軽に入れる部活ではなく実力主義になったが、三人はそれぞれの相手に認められた。
一件落着である。