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その13です。
異界化を修正する方法は、いくつかある。……というよりも、意外と様々な手段があるので、正確に何種類とは断言できない。今この瞬間にも、世界のどこかで新たな方法が発見されているかもしれないのだ。
「で、手っ取り早くて確実な方法が、これだ」
ぐっ、とヴェリヨが右の拳を固める。巨大で威圧的だが、清流で磨かれたような滑らかさも感じられる拳骨である。
でもまあ、それの意図するところを察するのは容易い。
「敵のボスを殴って倒す、ですか」
「シンプルで美しい方程式だろ?」
場所的な厄であれ、噂から発生した禍であれ、そこには異界化という方法で侵食を進めている何者かが存在している。その何者かを排除できれば、当然のように侵食も霧散してしまう。実に単純で分かりやすい。
「水源がなけりゃ湖が干上がっちまうのと同じだ。何十人、何百人って人間が頑張って周囲の環境を整えてやっても、水を引っ張ってこれる奴がいなけりゃ意味がない」
「じゃあ、このビルにも……」
「そういうことなのだ。では、さっさと済ませて、こんな臭い場所からはオサラバなのだ」
……頭上のルデルが最後を締めるのは、どうにも納得できない気がする。




