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Re:member  作者: 五流工房
高校3年 もうひとつの────終幕編
41/53

Re:member winter piece01

────それは告白を決意した夜の事。


『ねえ?1つだけ変な質問していい?』

『え?うん。いいよ?』

『ヒロくんが告白したとして、上手くいった時、私が現れたら・・・・・・どう?』

『う~ん。別に大丈夫でしょ?君にはいい彼が出来てるし』

『え?あ~え~と・・・そうじゃなくて』

『あれ?答え方が間違ってたかな?』

『あの、あのね。私に会っても迷惑じゃない?』

『ん?僕は迷惑じゃないよ?ってあれ?なんか話しが逸れてるような・・・』

『そう?本題にもう入ってるんだけどなー』

『だってお正月辺りって・・・・・・・あ、もしかして』

『気づいた?そっちに行こうかなって』

『実家に帰るって事かな?』

『この場合は実家と言うのかは微妙だけどね』

『なる。じゃ~会えたら会おうよ』

『いいの?なら来年のお正月辺りに約束だよ?』

『ああ。必ず』

『久しぶりに会えるんだね。楽しみだなー』

『僕もしのと彼氏さんに会えるのが楽しみだ』

『残念、今回は家族のみなんだぁ』

『そっか~どんな人か見たかったんだけどな』

『写真なら見せれるよ?』

『んじゃ、その方向でよろしく』

『はい。私もヒロくんの彼女さんに会えるのが楽しみだな』

『う、仕返しですか?』

『まさか。応援してますよ』


こうして僕は、君との再会を"約束"する────



~Re:member winter piece01 ~ 



告白終えてから数日の事。


ぷるるる~♪ ぷるるる~♪

ぷるるる~♪ ぷるるる~♪


電話のベルが部屋に響く。時計の針はいつもの時間。

左手にコードレスの子機を握り、親指で通話ボタンを押した。


「もしもし?」

「やっほ~私だよ」


ハイテンションで元気な声 間違いなく”あの子”だ。


「お、今日も元気だね~」

「そう?元気なのは疲れる?」

「そんな事はないよ」

「そっか。あのね、今日電話したのは・・・」


数分後。


「ってわけなんだ。だから一緒にいいでしょ?」

「ああ、いいよ。ならバイト休みの日に一緒に行こう」

「ホント?絶対だよ?」

「うん、約束するよ」

「うっす。それじゃ~また明日」

「ほい。また明日」


ぷるるる~♪ ぷるるる~♪

ぷるるる~♪ ぷるるる~♪


さっき話を終えたばかりなのに鳴り出す電話。

右手にコードレスの子機を握り、親指で通話ボタンを押した。


「はい~もしもし?」

「・・・こんばんは」


今度はぎこちない声、それでいて控えめな態度。

間違いなく”あの子”だ。


「あ~こんばんは。もしかして、さっき電話してくれた?」

「え?あ、ええ。でも話中だったみたいで」

「あ、ごめんね。さっきまで電話してたからさ」

「ううん。別に謝る事ないから」

「そっか、今日はどうしたのかな?彼氏の悩み相談?」

「ふふふ。残念でした。今日はヒロくんの恋愛報告の日でしょ」

「へ?そんな事いつ決めたっけ?」

「え?もちろん、今です」

「なんだかすっかり君のキャラ路線がずれて行ってる気が・・・」

「何それ?(笑)お互い変わり者同士なんだから普通でしょ」

「それ言われるとなぁ~・・・んじゃ報告しますよ」

「うん。楽しみ」


・・・・・

・・・


「ってなわけなのさ」

「へぇ~。おめでとう」

「ありがとう。でもね・・・」

「ん?どうしたの?」


「期間限定なんだ」


「え?何で期間限定なの?」

「ああ、ま~簡単に言うと、旅立つって事かな」

「それは・・・私みたいにって事?」

「しのとよく似てるけど、正式には県外就職って事かな」

「あ・・・なるほど。・・・ヒロくんは追いかけないの?」

「そうしたいのだけど、こっちも就職決まってるし・・・」

「今からでも遅くないんじゃない?」


彼女の言う事は一理ある。

僕も出来ればそうしたかった・・・でも


『やっぱキミは、ワタシを優先してくれるんだね』


「・・・・・夢を叶えさせてあげたいんだ」

「夢?」

「ああ、あの子には自分の夢があるんだ」

「・・・ヒロくんはそれでほんとに納得”してる”の?いや納得”できる”?」

「・・・・・・・・・・」

「あっ・・・ごめんなさい」

「君は悪くない。単に自分が恋愛下手なだけなんだ」

「下手ではないよ?」

「そうなのかな・・・でも、卒業までは決して不幸にはさせないよ」

「ふふ。頑張ってね」

「ああ」


「あ、そうそう。お正月の話しなんだけどね」

「うん。日にちが決まったのかな?」

「決まったよ。1月3日の夕方にはそっちに帰るんだ」

「ほう、何日くらいまでこっちでいれそう?」

「多分1月7日までいるよ、それまでに会えたら」

「了解。こっちも予定わかれば報告するから」

「お願いね。バイト先にも顔出すかもよ?」

「そりゃ~楽しみだな」

「私の知ってる人はまだいる?」

「ああ。だから安心して来てくれても構わないよ」

「そっか。わたった。じゃー今日は切ろうかな」

「うん、じゃ〜おやすみなさい」

「おやすみなさい。ヒロくん」


・・・・・

・・・


百八つの鐘が鳴り終わり新年を迎える。

そして、君は帰って来た。

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