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Re:member  作者: 五流工房
高校2年編
18/53

Re:member 2nd akito's side

放課後の部活での事


「ポケットベル?」

「そ、ヒロも持たない?」

「そもそもそれは何?」

「あーこれは・・・」


俺はヒロにポケットベル、通称:ポケベルの説明を熱く語る。


「要するに、これがあれば連絡取りやすいって事だね?」

「そう言う事さ。早速どうよ?」

「あのさ~、もしかして勧誘?」

「いやいや、違う。あれば便利かもよ」

「他に持ってる人いるのかい?」

「あーバイトの仲間はほとんど持ってるな」

「え?そうなんだ」

「あれ?どうした?」

「あ、何でもないって。持つかどうかはしばらく考えるさ」

「そか」



~ Re:member 2nd akito's side ~



数日が過ぎたある日


「なーしよは持ってるだろ?」

「ほへ?あ~ベルね?もちろんさ」

「ならさー番号交換しない?」

「いいよ~」


バイト帰りに彼女にポケベルの番号交換をしたのだけど


「・・・いいのか?今度は本当に貰うよ?」

「うん。アキトなら信用出来るし悪用しないでしょ?」

「まーな。じゃーこっちも」

そう言って、俺も番号を”2つ”書いて渡したんだ。

「アキトも間違ってるよ?」

「俺もしよを信用してるからな」


彼女の勘違いで家の電話番号まで知ってしまった俺。

ま、俺も彼女には電話番号教えたのだけどな。

彼女曰く

『相談事あったら連絡するかも~』

だそうだ。

ま、こちらからは連絡する事はないかな・・・



俺は彼女のポケベルにとりあえず挨拶程度のメッセージを送った

50[646497(これからよろしくな)

しばらくして、彼女からの返信がくる

46490833(よろしくおやすみ)

こうして、彼女はリア友でもありベル友にもなったのである。


・・・・・

・・・


時は流れ、季節は夏になろうとしていた・・・


今年はヒロには彼女を作ってほしいと思っていた。

もちろん自分も頑張るけども

とりあえず今はアイツを優先したいと決めたんだ。


「ヒロは彼女は作らないのか?」

「え?あ・・・うん・・・」

「ん?もしかして、あの子と付き合ってたりする?」

「いや・・・正式には付き合うとこまでは行かなかった」

「・・・そか、なら次を探すって手もあるだろ?」

「次?」

「そう。女の子と付き合いたくないのか?」

「相手いないし」

「じゃー気になる子とかは?」

ヒロはしばらく悩んでいたが、少し控えめに答えてくれた。

「・・・いる・・・かも」

なんだ、ちゃんといるなら応援出来る。

「お、興味あるね」

「そういやアキトの彼女は元気?」

おっと話題を変えたな。本人はあまり言いたくなさそうだ。

ま、じっくり行きますか。

「あー。別れたんだ」

「あ、ごめん。ぜんぜん知らなくて」

「別にヒロが謝る必要ないって、次があるさ」

「いい人、見つかればいいね」

「ヒロも頑張れよ」


俺が知る限り、ヒロが自分から女の子を好きになろうとしているのは初めてだ。

彼女(しの)の件は俺が用意し、結果、アイツは前に進んだだけ。

だから今回は、是非ともうまく行ってほしい・・・そう願っていた。



next → Re:member 2nd hiro's side02

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