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僕は、カエルの子

作者: ササタニタクシ

サクッとシリーズの第1弾です!

ちなみに自分は、カエルは、苦手です。。

僕は、カエルの子。

ずっとずっとカエルじゃなくて人間に憧れてた。

だけど、周りに言われるの君は、人間には、慣れないよ。

親の様にしか慣れない。

時間が経ったとしても決められたものにしか慣れない。

だけど、この考えを変えたくて僕は、地上に出たり、足が生える様に祈った。

すると願いが叶ったのか僕に足が生えたのだ。

周りは、いうこれは、普通に成長したからだよと。

僕は、そんなこと思いたくなかった。

努力したら、カエルの子じゃなくて人間の子に慣れるとその事だけを信じて歩く練習をした。

すると腕が生えた。

だけど、それでも周りは、同じく普通に成長しただけだよ。と僕に言ってくる。

それでも僕は、違うと言い放ったのだ。

人間みたいに二足歩行の練習もした。

すると尻尾が取れたのだ。

ますます人間に近づいているんだ。

僕は、嬉しかった。

だけど、周りは、まだ普通に成長しただけだよ。と考えを変えなかった。

僕も少しだけこれは、普通な事なんだと思う様になって来た。

だけど、少しの希望を持って毎日努力した。

二足歩行をして、地上で歩いて。それを毎日繰り返した。

だけど、それ以降は、人間に近づけなかった。

顔は、カエルになって行く。

二足歩行が出来なくなって、跳躍だけが上手くなって行く。

食べる物も人間とは、ほぼ遠いものになっていく。

あっもうダメなんだ。

やっぱりカエルの子は、カエルなんだ。

いくら努力しても、未来は、変えられないんだ。

僕は、絶望した。

カエルになんて、生まれたくなかった。

人間になりたかった。

周りに言われた普通の言葉がここに来て納得してしまう自分が出来てしまった。

あもうダメだ。

夢なんか見なければよかった。

僕は、思いっきり泣いた。

カエルってこんなに泣けるんだと思うくらい。


そんな夜僕は、眠りの中で夢を見たそれは、僕が人間になった夢だった。

念願の夢が叶った。

普通に二足歩行で歩く事、手で何を持つ事、仰向けで寝る事、話をする事

全てが新鮮だった。

もう一生このままでも良い。

目を覚まさないでくれ。

僕は、ずっとここに居たい。

そんな事を思って居たら。

1人の老人が僕に声をかけて来た。

「君は、カエルの子だね?カエルの子は、カエルにしか慣れない。それは、正しい。だけど、それは、現実の話である。夢を見る事は、誰でもできるし、その中で人間にもなる事ができる。だから、これからも努力する事をやめないで生きなさい。そうすればきっとまたここに来れる。」

老人が僕に言った瞬間僕は、目が覚めて現実に戻った。

またカエルだ。

だけども努力していればまた人間になる事ができる。

そして、あの夢で気づいたんだ。

僕は、カエルの子だけど、カエルとしての楽しみを1つも考えた事がなかった。

カエルは、水中を簡単に泳げる。

小さな葉っぱの上で昼寝ができる。

壁を攀じ登れる。

これは、人間だと味わえない事だ。

そう、自分が普通と思っている事だからこそわからない事が多いのが人生なのかもしれない。

遠くのものばかり見てないで、たまには、自分自身の事を楽しむのも大切なのだと夢を通して僕は、学んだ。

そして、また僕は、努力する。

夢を見られる様に。

閲覧ありがとうございました!

もし時間などありましたら、コメントなど書いて頂けると幸いです。

いろんな意見をこの作品を通して、聞いて見たいです。

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