神書庫の一冊の白い本
初めまして!初投稿です!
ちょっと短いですが、そこはご了承下さい。
また、かなりの未熟者なので生温かい目でご覧ください。
気がつくと自分はそこを歩いていた。何も知らずに。
目的も、理由も無く、只々そこを歩いていた。
この先に行かなきゃ行けないと、なんとなく思いながら。
自分の周りには沢山の本があった。上から糸が下がっているわけでも無く、下から風が吹いているわけでもないのに、この内側は塔の様な形をしているこの場所には、多くの本や本棚が無重力で浮いていた。
いや、この広すぎる「ここ」は場所と言うより「空間」と言った方が正しいだろう。
自分の立ってる床には、赤い絨毯が敷き詰められていた。自分はその上を、辺りを見渡しながら歩いて行った。
ふと本棚を見ると本棚の側面に「***–1階」と書かれていた。どうやら自分が歩いている所は丁度この塔の様な空間の最下層らしい。もしかすると、この下にもまだあるかもしれないが。
だが、階ごとになっているとしても、上の方には床など無いでは無いか、と思ったが、壁に沿って置かれている本棚の横に、幅1m程の床が上まで永遠についていた。多分、本棚のある段ごとに階分けをしているのだろう。
そんな事を考えながら自分が歩いていると、本棚がぽっかりとなくなり、気がつけば目の前に丸いテーブルがあった。そこには1冊の白い本が置かれていた。
その本の表紙にはある一人の少女の絵が描かれていた。
「おや、久しぶりですね」
その瞬間、突然声が響いた。自分がよく知っている声だった。本を読もうとした自分は驚いた。だが、声の主の顔を見てすぐに驚きなど無くなった。何故ならその人物はこの場所にいて当たり前の人だったからだ。
自分は彼女にここは一体どこなのか、と聞いた。
「ここは『時空間の書庫』ですよ。様々な世界の色々な事が書かれている本が多くあるのです。丁度この階は、貴方の住んでいる世界の本があるんですよ」
そう行った後、彼女はこっちの手元にある本を見て、おや、と言った。
「ああ、こんな所に置いていましたか。どこかに置き忘れたかと思いましたよ」
そういって彼女は、その本をペラペラとめくり始めた。そんな彼女にその本は何なのかと聞いた。
「この本ですか?これは貴方も前にあった事のあの人について書かれた本ですよ。あの人の人生について書かれた本です」
彼女は微笑しながらそう言った。そして本から目を上げて自分を見た。そして彼女はその本を開いてこちらに見せた。
「この塔のなかにある本には、その人の人生の時間、場所、出来事、心情の全てが自動的に書かれています。そしてそれは、その本の人が死んだ時に書くのが止まります」
彼女はその本の最後のページを見せた。そこには今も文字が書かれていた。誰かが書いているわけでも無いのにそこに文字が光の帯にのって書かれていっていた。
「文字が今も書かれているでしょう?それはこの本の主人公がまだ生きている証拠ですよ」
そして、パタン、と彼女は突然本を閉じた。そして怪しげな笑みを浮かべた。
「ですが書かれ続ける例外もあります。それはその人が死んだ後、つまり後世にもその人の名や行った事が、その世界に残り続けた場合です。その人の功績が後の世にも称えられる時、その人の事は永くその世界に残ります。その時、その本は本の主人公を無くしてもまだ、その人が成した事を書き続けるのですよ」
彼女はそういい、口に手を当てクスクスと笑った。
「きっとあの人もそうなる事でしょう。この本はあの人が死んでしまっても、あの人が行ったことを書き続ける事でしょう。あの人があの世界にどんな歴史を刻むのか今から楽しみです」
そう言い彼女は本を自分に差し出した。
「貴方も読んでみてはいかがですか?あの人の歩んできた道を、ね・・・」
自分はその本を受け取り、そっとその本を読み始めた。この人のお気に入りである、この白い本を・・・・・
はっきり言って、今回のプロローグはまだ全然物語に関係してきません。ですが後から段々重要になって来るので、一応書きました。
次回から物語はちゃんと進んでいきます!これからよろしくお願いします!




