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第一話 出会い

みなさんこんにちは!大将になる事を夢見る二等兵です!

今回は始めての艦魂小説という事なので、下手ですがよろしくお願いします!

なぜ艦魂小説を書こうかと思ったのかというと、あの有名な黒鉄大和先生に憧れたわけです。はい(≧∇≦)

まだまだ黒鉄大和先生には足下にも及ばないですが、少しでも近づけたらいいなと思います。これからもよろしくお願いします!

第一話 出会い



1939年 11月18日 呉軍港


夕暮れになって、やや冷えて寒くなってきた。この呉はいつも寒い。ましてや、海の上に浮かんでいる艦艇はさらに寒いのである。


その艦艇の中の一つに、戦艦『日向』が停泊していた。

その日向の防空指揮所に、一人の少女がいた。見た目は15、16くらいで、服は海軍の軍服を綺麗に着ている。

その彼女こそが、戦艦日向の艦魂、『日向』である。

日向は、遠くにある山をみながら、ポツリとつぶやいた。

『ここから見える山って、すごく綺麗なんだよね〜。早く艦魂が見える乗組員が出てこないかなぁ。そうすれば一緒に見れるんだけど…』

そう、艦魂は一般の人には見えない。ごく一部の人しか見れない存在なのだ。ましてや、日向は普通の女の子ならもう恋をしてもおかしくないお年頃。ましてや美人である。しかし、『自分が艦魂である以上、自分を見てくれる人はいるのであろうか?』と、最近の日向はこんなことばっかり考えている。


しかし、その日向も今はとてもワクワクしている。なぜなら、今日新入りが三人来たからだ。もしかしたらこの三人の中で、自分の事が見える人がいるかもしれない。そんな期待をしているからである。

『新入りさんの中でカッコいい人がいたらどうしよう。イャー、照れるなぁ〜』

そんな事とかを考えては毎回照れながら、日向は一人で防空指揮所で山などを見ていた。


その日の夜、日向の甲板に一人の青年がたっていた。彼の名前は、加藤正樹中尉である。

彼もまた、今日の新入り三人集の一人である。まだ18歳だが中尉という役職になっているほど、能力が高い優等生である。

そんな彼がいましている事は、この『日向』に乗っている上官の方々に挨拶回りをしている最中である。しかも一人で。

正樹は、事前に用意してあった上官の名前の書かれたメモをみて、あと一人である事に気づいた。

『えーっと、あとは原田大佐だけだな。艦長だからビシッとしないとな』正樹は自分の顔を二回叩いてから、原田のいる防空指揮所に向かっていった。


『私は、この度戦艦日向に配属される事になった加藤正樹という者です!階級は中尉です!まだまだ未熟者で、階級だけはいっちょまえに見えるかもしれないですが、これからよろしくお願いします!』

防空指揮所に着いた正樹は、指揮所にいた全員を集めさせて、よく通る大きな声で自己紹介をした。周りからイイ自己紹介だとすこし褒められて嬉しかった。

すると、半円形の一番中央にいた原田が一歩前に出る。

『おお、君が加藤君か!私が『日向』の艦長の原田だ。君は若いのになかなかの能力を持っていると聞いている。この日向で、己の能力をどんどん伸ばしていってほしい。期待してるぞ!』原田は、艦長とは思えないほどの優しい人だった。顔はすこし怖いけど…。

『はい!みなさん、これからもよろしくお願いします!』最後も、正樹らしい終わり方だった。


その後、少し指揮所に残ると言った正樹は、一人で空を眺めていた。雲一つない、見事な夜空である。

『うわぁ、スゲーキレイ…』

あまりにも綺麗過ぎたので、正樹は感嘆の声を漏らした。田舎育ちの正樹だが、ここまで綺麗な夜空を見るのは始めてである。

って、ふと上をみていたら、指揮所の上から女の人の声が聞こえる。誰かいるのか。不思議に感じた正樹は、恐る恐る前に出て上をみた。そこにいたのは、自分より少し年下くらいの女の子が、空をみていた。正樹は、少女の綺麗に整った顔をみて、少しドキリとしたが、すぐに切り替えて、声をかけてみた。


『あのー、そこに座ってる女の子?そこに座ってたら危ないよ?ここでみようね。』

そこまで言ってから、正樹はある疑問に気づく。確か、帝国海軍は女性禁制の世界である。しかし、現に今、自分の目の前に女の子が座っている。ましてや自分とあまり年の差が変わらない子である。どうやって艦内に潜入できたのかがわからなかった。

…と考えていて、目の前の少女の事を忘れてた。まだ気づいてないようだ。正樹は、さっきより少し大きめの声で呼んだ。

『えーっと、そこの防空指揮所の上に座っている女の子。そこは危ないし、見つかったら面倒だから早く降りて来なさい』

少し警告気味に言ったのが良かったのか、少女はようやく声に気づいたようだ。そして、正樹をみるや否や、不思議そうな顔をした。


『え?あなた、わ、私が…見えるん……ですか?』

いきなりの意味不明な発言に、正樹は答えを探すのに少し時間がかかった。しかし、正常になった正樹は、少女に問いかけた。


『え?あぁ、見えるが、それがどうした?ってかそもそも、ここは帝国海軍で、女性禁制のところだぞ?それでいて、なぜお前みたいな少女がこの日向に乗っている?答えよ』

正樹の問いかけを聞いて、少女は少し呆れた顔をして話して来た。


『やっぱりあなたも知らないみたいですね。

では、一つ質問します。』そう言って、間をいれずに質問をして来た。


『あなたは、艦魂というのを知っていますか?』

少女からの問いかけに、正樹は『え?』と言った。


艦魂・・・古くから伝わる、船乗り達の言い伝え。どの船にも必ずいるらしいが、艦魂が見えるのはごくごく一部の人だけ。それだけ珍しい事なのである。その言い伝えによると、艦魂は決まって女性であるという。なぜ正樹が艦魂を知っているのかというと、正樹の父は日露戦争で、あの有名な戦艦『三笠』に乗っていた人なのである。しかも、彼は艦魂が見えたと言っている。

『艦魂?あぁ知ってるさ。あの有名な船乗り達の言い伝えだろ?それより、その艦魂がどうした?』

正樹が不思議そうに尋ねると、少女は優しい笑顔を作って、笑顔と同じくらいの優しい、透き通った声で答えた。

『艦魂を知っているようですね。なら話は早いです。私は、大日本帝国海軍、伊勢型戦艦二番艦『日向』の艦魂、日向です。これからもよろしくお願いします。』

日向と名乗る少女から、『自分が艦魂です』と言われて、正樹は不思議そうな顔をして言った。

『お前が艦魂?何を寝言を言っている。艦魂なんかが本当にこの世界で存在してるのか?そんな言い伝え、信じてるのか?』

『えぇ、もちろんです。『艦魂』はこの世界にいるのです。現に私がそうです。それでも信じませんか?加藤正樹中尉?あなたの父親様が日露戦争の際に、あの有名な英雄艦『三笠』様に乗艦されていて、日露戦争に参加していることも知っているのですよ?さらにいえば、中尉さんの父親様は、どうやら艦魂が見える人らしいですね?三笠様から聞きました。なぜ父親様が『艦魂』のことを知っていて、息子である中尉さんは信じないのですか?』

正樹はびっくりした。今まで艦魂という存在は所詮言い伝えにすぎないと思っていた正樹。しかし、実際は父が艦魂が見える人というのは知っていた。日露戦争が終わり、父が帰って来た時、父から三笠の艦魂の話を散々聞かされたからである。でも、いつも陽気な父の事だから、どうせ見間違いだろうと思ってきた。しかし、今目の前に艦魂が立っている。しかも自分の名前と父の事も知っている。それでも信じないのはただのバカだ。もうここまできたら信じるしかないのか…そう思った。

『わかった。お前は本当に艦魂なんだな?本当に日向の艦魂なんだな?』

『えぇ、本当に日向の艦魂です』

ここまできっぱりと言われたので、正樹は現実逃避したくなった。まさかこの世界に艦魂という存在が本当にあったのか。今までの自分がバカバカしく見えてきた。

…と考えていたら、日向から質問がきた。

『ところで、なんて呼べばいいですか?中尉さんは見た感じ同い年くらいに感じるんですけど?』

確かに、正樹と日向は、見た目からなら同い年ぐらいに見える。しかし、実際の日向は今年で艦齢21歳。対して正樹は18歳。明らかに日向の方が年上である。少し不安なので聞いてみる。

『ってか、日向は今年で21歳でしょ?明らかに俺の方が年下なんだけど、見た目は同い年ぐらいだよね?艦魂の世界では見た目と実年齢は関係ないの?』

『はい。私みたいに結構な古参でも、見た目は若い方が多いので、普通にタメ口でいいですよ。』

日向の答えを聞いて、正樹はもう決めた。

『わかった!これからよろしくな日向!俺は正樹いいから!』

正樹から返って来た元気のいい答えに、日向は頬をほんのり赤めらせながら言った。

『はい!正樹さん!これからもよろしくお願いします!』


これが、正樹と日向の、始めての出会い出会った。








(作者)…ってことで、第一話はここまでです!いやー、結構ここまで書くのは毎回大変だねぇー汗

(日向)作者さん、まだ始まったばかりですけど…大丈夫ですか?(あったかいお茶を持ってくる)

(作者)あ、日向ありがとう。まぁ、学校の勉強よりは一応楽な方だけど、まぁ頑張るよ。

(正樹)ってか、なんで主役が日向になったの?

(作者)いや、今までたくさんの艦魂小説を読んできたけど、あまりスポットライトを浴びてなかったのが伊勢とか日向達だったの。で、響きがいいから、日向。って感じ

(日向)作者さんは心が優しいんですね!

(正樹)騙されるな日向。こういう風に女の子の評価を上げようとする変態もいるから!

(作者)正樹?勝手に俺を変態扱いしないでくれ涙

(正樹)え?変態じゃねぇの?(真顔)

(作者)逆に変態だと思ってたんかーい∑(゜Д゜)


(作者、あまりにものショックでいじける)


(日向)あ、あのぅ…、作者さん?だ、大丈夫ですか?わ、私はそんな風には思っていないですからね?

(作者)どうせ俺は変態だよ…なぁ正樹?

(正樹)さてなんのことやら(悠長に口笛を吹く)


(作者、老衰による死亡)


(日向)さ、作者さん!?死ぬのは早いですぅ〜!

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