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本当の強さ

「なぁ喧嘩した勢いかもしれないけど、譲治はなんでこんな無謀な勝負を仕掛けてきたんだ?」

懸河対譲治の1ON1が始まった朝、途中で美代治が言い出す。

「確かに、あいつの1ON1はずば抜けて上手いけど、俺達4人に連続で勝てると思わないだろ?それに、あいつはウチのエースPG。冷静さがかけることはないし、しっかりした状況判断ができる。喧嘩の勢いの勝負だとは思えない。」

冷静に言い出す津浪にまた大神が

「は?なら俺達に絶対勝てる自信があるってのか?」

そう言う大神。

「ああ、絶対勝てる自信があるそうだよ」

津浪がそう言うと懸河の勝負がついた。

「10−0で懸河の負け……」

「はぁ!!はぁ!お、俺が3Pを打たしてもらえなかった!!ありえねェ」

ものすごい強さだった。

そして美代治も10−3、ゴール下でのシュートを打たしてもらえず長身を生かせず、無理に打った3Pシュートが偶然入っただけであった。

大神はフックシュートを完全に止められ手足も出ず10−0だった。

「いくらなんでもこれほどまで実力差があったなんて」

4人は全員そう思った。

最後の一人、津浪陵駕さえも瀬良譲治に勝てるか自信が無くなっていた。

だが全ての希望は最後の津浪に託された。

「最後だな、陵駕。来い!」

津浪の頭の中では、記憶と思考色々な物が飛び交っていた。

(いつからだ?これほど実力差がついたのは。俺達はミニバスからずっと一緒で同じ期間をやっていた。じゃぁ何故こんなにもあいつが強く大きく見えるんだ?くそ!弱気になるな!大丈夫だ勝てる!やれ!動け!すくんでいるのか?もう負けだと思っているのか?違う!認めるな!目の前の現実を!うそだ!うそだ!)

「どうした?こないのか?もう6−0だぜ?」

瀬良の言葉にはっとする津浪。

もう既に6点取られていた。

「なぜ、何故お前はこんなに強い?いつからだ?実力を隠し俺達に付き合っていたのは!」

「!!!!!陵駕、どう言うことだ?わけがわかんねぇよ!」

津浪の言葉に叫ぶ木場氏、大神も瓦屋も同じ気持ちだった。

「悪い、、、最初からだ!」

その瀬良の言葉に全員がガクっとした。

そしてその後も続けるが結局10‐0。

瀬良は焔咲に行くため転校をその日にした。

そして残りの4人は試合には向かわず瀬良との最後の別れをした。





「そんなことがあったんだな。」

暗くなる校長に瀬良が

「わりぃな!でもそのあと俺は高校で全国優勝の最優秀選手なったしいいジャン!そのあとすぐに、高校でのJBLだぜ?すげぇだろ!ま、陵駕!話の続きはあとでいいだろ?やりてー事があんだ!」

「ん?まぁいいが、やりたい事って?」

「おい!沖田君!コートに入りな!」

にこっと言った瀬良だがすぐに真顔になり言った。

「俺が本物のロール風魅してやるぜ!あんなのでロールの風っていわねぇからな!あれは、俺の高校で編み出した最強のドリブルだから!」



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