決闘!
瀬良達のミニバスからの5人は中学で全国に行った。
が、試練は3年の時だった。
全国に行きとても注目を浴びる瀬良達。
世間では『2年で既に全国に行ってるんだ。今年も楽勝だろう。』
と言われ期待が積もっていた。
だが全国を阻む1つの中学が前に立った。
それは、青陵。
そう、川田達の先輩で、伝統的な強いチームの黄金時代に入ったはじめの年。
今までで一番強い時の青陵だった。
全国に行けるのは1チームのみ、トーナメント式で行われ、ブロックは別々。
お互い順々に勝ち進み決勝で当たることになった。
3年になった先輩の5人を中心に団結力のあるチームになった風が丘は、突然内乱のようなものが起きた。
そのきっかけは、譲治から。
「やめる!?中学をか!?」
「ちがう。転校だ」
「同じようなもんだろが!!譲治!!」
体育館で喚き散す津浪に冷たくことえる瀬良。
「なんでだよぉ!!決勝戦にきたんだぜ!?PGのお前がいなくちゃ勝負なんねーだローが!お前のプレースタイルから中心のチームだったろ?忘れたか?」
「大丈夫さ、俺がいなくても2年のカズがいる。」
「じゃぁなんで転校なんだ!」
黙り込む瀬良。
その譲治を全員がにらみつける。
「この学校じゃよー焔咲にいけねーんだ。全国トップの高校の監督に誘われたんだ。でもここじゃ行けないから、こっちの中学に来いって。」
「何言ってんだよ!俺ら高校も同じトコ、行って頂点に目指すんだろ!」
「ダメだ、、、あそこじゃねーとダメなんだ!」
ばきぃー!!っと音がした。
津浪は絶えられなくなり瀬良を殴った。
「このやろう!!」
今度は瀬良が津浪の顔面に強烈な一撃を送る。
これが最初で最後の"コンビ"のケンカであった。
「勝負だ!1ON1で、明日いつものコートで待ってる。俺が勝ったら転校する!お前が、いや。お前ら4人誰か一人でも勝てたら、俺は決勝戦へとそのまま行く!!」
「のるぜその勝負!」
そして瀬良は帰っていった。
そして翌日。
瀬良はコートの真中でボールを持ち仁王立ちしていた。
そこに4人がやってきた。
「行くぞ瀬良!どうしても来てもらう。」
「明日どうする?」
瓦屋が尋ねる。
瀬良が帰った後4人は話し合っていた。
「どうするって、やるしかねぇだろ?」
今度は木場氏。すると大神が、
「でも戦略とかはどうするんだ?」
「いや、、、、真っ向勝負だ!」
津浪は力強く言った。
「いいか、順番は懸河、美代治、純。そして俺だ。なるべく粘ってくれ疲れたところを俺が倒す!悔しいが奴に1ON1で勝てるのはそれだけだ!」
(奴?陵駕が譲治の事を譲治と言わなかった。それだけまじなのか。)
「いいだろう、この4人で1番1ON1が強いのはお前だからな。」
そういう懸河。
「よし俺から行くぜ!」
勢いよく懸河がでる。
「いくぞ。先攻はもらうからな!」
「ああ。」
そして5人の決闘が始まった。