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決着!!

「おおぉおっし!!ナイッシュー譲二!!」

静かな体育館に歓声が出始めた。

譲二が起こした風は誰にも止められることなくリングに吸い込まれていた。

くやしながらも攻め出す星陵。

そして時間が無いのでオールコートでディフェンスをする風ヶ丘の5人。

川田がドリブルで抜こうとするのを防ごうとする譲二。

(さっき俺は追いついた!スピードでは上!抜ききってやる!)

だが川田は一瞬で廻りこまれた。

そしていきなり前に廻りこまれ、スピードでは上と思っていたので驚き一瞬とまどった隙を突きカットした。

そのままゴールに向かう譲二。

「悪い!デリック!昌兵!止めてくれ!」

ゴールに向かいジャンプをする譲二。

その前に立ちはだかるデリックと昌兵。

だが譲二はボールを後ろに投げた。

残り6秒2点差星陵リード。

「逆転には3P!」

譲二が言った後、後ろにボール投げ、取る誠也。

「やっぱ最後は俺でしょう?」

と言いシュートを放った誠也。

1番いい弧のシュート。

「もう、外すのはごめんだ!あのときみたいに!」

シュパっと、聞こえた音。

その直後。

「ビィィィーーィィーーーーーーーーー!!」

試合終了を告げる音が会場全体に鳴り響く。

「勝った。勝ったんだな!やっぱ最後は俺!」

ワァアアァと歓声が起きる。

(完敗だな。沖田譲二。次は好きにさせない。)

「このとうりで風ヶ丘!礼!」

「ありがとうございました!」

ベンチに戻る5人に拍手を送る津堂と女バス。

「よっしゃぁーやったぜぇー勝ったぁー!!」

叫ぶ誠也。

「よくやったな、おまえら!」

盛り上がるベンチに近ずく川田。

「おい沖田譲二!最後なんでお前はあんなに速く走れたんだ?速攻の時は遅かった。」

「あの速攻さぁーわざと追いつかしてファウルもらったんだよね。」

「な!」

ちっと舌打ちをして去っていった川田。

「イヤーいい練習試合だったね!」

お気楽に言う誠也。

「良かったなこれで部にしてもらえんぞ!」

津堂が言う。

「そう言えばそういう練習試合だったんだな、」

宗孝の発言にみんながあきれる。

そして後ろには校長が立っていた。

その校長を見た尚樹が近づいていく。

「校長!見てたか!勝ったぜェ1点差だけど。」

そう言う尚樹にいやな顔をするかと思った校長は真逆に笑顔で言った。

「ああ!見ていましたとも!あの強豪を倒すなんてね。驚きましたよ!正式に部を作る事を約束すると同時に部費も出しましょう!」

少しきょとんとする皆の中1人冷静に譲二が尋ねた。

「なぁ、なんで部を作らなかったんだ?しかもバスケ部だけ。」

そう言う譲二に津堂が

「そうですよね。確かにバスケ部は弱かったけど、暴力事件を起こしたわけでもないのに。」

「じゃあ。あなた達の先輩がやったことで、とんでもなくPTA会長やその他の方々が激怒してしまい、部をなくすまでおいやられてしまったわけを話しましょうか?」

そう言う校長に全員うんとうなずく。

「じつはですね。あれは、ちょうど8年前の時でしたね。」

津堂さんも現役でここにはいなかった時だ。

「当時の先輩はとても強かったですよ………」




「ナイッシューーーー!!」

7番のユニフォームを着た人と、4番のユニフォームを着た人のナイスプレーに興奮し喚き叫ぶ監督兼顧問の校長。

「校長が顧問だったんだ」

「ええ。そして大会が始まりました。順調に勝ち進んだあの人たちはとうとう全国行きの切符をかける試合に臨みました。」

(ん?遅いなぁーヤツら)

「最初は少し遅いな。としか思ってなかったんですが、結局来ませんでした。」

「なんで?」

宇野が聞くが校長も知らなかったらしい。

「ええ、その後学校で何度聞いても答えてくれず、何しろ全国行きがかかっていたので結局部を停止するしかありませんでした。」

背後から声がした。

「そのことなら、俺が話してみましょう。」

後ろに立っていたのは180cmはある人だった。

「……陵駕?」

りょうが。とつぶやく津堂。

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