運命のジャンプボール
女バスとの試合はあっさりと勝利した。
譲二のアシスト、尚樹のリバウンド、誠也の3P、辰己のフック、宗孝の長身を生かしたディフェンス。
驚くことに全員経験者だった。
宗孝は不良だったくせに、辰己はがり勉だったくせに。
しかし、後はそのまんま。素人だった。
「なぁ、試合って明後日なんだろ?練習たんね―よ」
と誠也が言うと宗孝が提案する。
「ん?だったら家にこいよ!リングあるから」
と言い普通のコートを予測して宗孝の家に行く。
「な、何――――!!!???」
宗孝の家はものすごい豪邸まるデビ○夫人の家。
そしてコートはオールコートでしかも室内だった。
「宗孝君。君の家ってすごいね」
辰己も驚きを隠せない。
「おう!俺の親父が医者だからよ!おふくろもそうだから」
全員何で不良だったんだよ!と心の中で突っ込んだ。
「んじゃ!練習するか!」
と言ったのは津堂さん。いつの間に入ってきたんだ?
「よし!尚樹はタップ千本!誠也は3P二千本!桜庭は手伝ってやれ!辰己フック千本ずつ小林は手伝ってやれ!宗孝と譲二は1ON1だ!」
と津堂さんが指示。
「なにー千本?なんだこのメニューは」
と尚樹が言うが津堂さんがにらんだ。
みんな津堂さんの強さは知っているので文句は言わずやりだした。
そして明後日を迎えた。
「今日の相手は?津堂さん!」
と尚樹が尋ねて返ってきたのは
「ん?青陵学園。」
そこはかなりの名門校。
「お?お前らが相手か!」
話し掛けてきたのは今日の相手らしい。
「!サッキー」
「知ってのか?宇野!」
「てめー!三上!覚えてね―のかよ!俺は小佐久の4番!久原さきだ(くばら)」
「あー、いたねー!」
「てめーなめてんのか?今日ぼこぼこにしてやるからな!」
「あ?何のことだ?」
「はっははー今日は俺達青陵の1年が相手だからだ!」
と叫んでどこかに行った。
「くそーなめられてんなー」
そして試合2分前。
「両校整列!」
と審判の合図に整列する。
「頑張ってねー!」
女バスが応援にきてる。
「おい!レギュラーもいるぜ!」
「よし!譲二!レギュラー引きずり出してやロージャン!」
そして、バスケットができるかどうかの運命のジャンプボール。